ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

哲学じゃなくてモラルだった。

「われわれはなにかのふりをするとそのものになってしまう。だからなにのふりをするかは慎重に選ばなくてはいけない」

カート・ヴォネガット「母なる夜」訳者あとがきから引用。作者が意識したあるひとつのモラル、だそうで。

「萌えー」と三度唱えるのはおまじないの類としても、一体なにのふりをするのかは慎重に選ばなくてはいけませんね。メガネは顔の一部ですってむかしCMで言ってた!バリアブルな人体パーツ萌えーなどと繰り返していればいずれ周囲は個人を「メガネっ娘萌え」として認識するはずであるとか

そういうことじゃなくて。


「メット被ってゲバ棒振り回しているふり」を端から見れば、それは「メット被ってゲバ棒振り回してるやつ」である。

…とても学生時代に渋谷のスクランブル交差点でジークハイルしてた人間の言葉とは思えません。い、いやあれはただドイツ語で「勝利万歳」と言ってただけなんだ!み、右手を挙げてたのは、その、挨拶だ。ノリだ。

…今ではちょっと反省しているいやマジで、ホントに。