ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

スティーブン・プレスフィールド「バガー・ヴァンスの伝説」

バガー・ヴァンスの伝説 (ハヤカワ文庫NV)

バガー・ヴァンスの伝説 (ハヤカワ文庫NV)

「炎の門」と「砂漠の狐を狩れ」ですっかり個人的お気に入り作家となったプレスフィールドには是非是非新刊が待たれるところだが、実はもう一冊邦訳小説があるのは前から知っていて、知っていて手は出さなかった。なぜならそれは ゴ ル フ 小 説 だったからだ。

自分はゴルフを全然やらない。その昔はパーゴルフ(うわ懐かしい)で遊んだりもしたものだけれど、今となってはゴルフについて知ってることは3つだけだな。

・ゴルフは中国人が発明した*1
・クラブ3本しか持っていなくともプロゴルファーになれます*2
・ぼくの右側に立つ人は生命保険に入ってください*3

その程度の知識で読んだので正直内容の全てを理解したとは言い難い。麻雀のルールを知らずに麻雀漫画を描いてしまう人も世の中にはいるようだが…

六番では、風で流れたドライヴィングアイアンがグリーンサイドのガードバンカー左の土手に急降下爆撃し、グリーンにランニングアプローチをするためにピッチショットでうしろにボールを出さければならなくなって、またもボギー

適当に引き抜いた一節のなかで一番イメージしやすい単語が「急降下爆撃」なのはどうかしているぞ俺(´・ω・`)

そんな僕ですがこの本を読んでゴルフに対する新しい知識が増えました。

※以下の箇所に物語の核心部分に触れる記述が存在します




・ゴルフは大いなる神の愛です
・それは主にムー大陸と関係があります


ホントにそういう話だったんだよ!ウソついてないよ!!

社会と生活と自分自身に疲れ切ったゴルファーに適切なアドバイスを授ける謎のキャディーが実は本当に偽りなくマジでモンスターエンジン的に神様でした。とゆーその、なんだ、かなりアレなお話なのにちゃんとジャンプマンガ的な燃えるストリーテリングになってるところはスゲー。おまけにミリオタ要素もそこかしこにちりばめられててそういう観点からでも(そこそこには)楽しめます。このひと「語り部」の据え付け方が巧いんだな…

ちなみにこれロバート・レッドフォード監督、マット・デイモン/ウィル・スミス主演で映画化されてるんだけれど

たぶん、スピリチュアル要素(笑)は欠片も残されてないだろうと考える。「ナチュラル」って野球映画があったよなー。多分あんな感じなんだろーなー

そしてスティーブン・プレスフィールドにはさらにもう一冊翻訳されてる本があるらしいんだけど、それはなんでも 自 己 啓 発 本 らしいので流石に手を出そうとは思わない(w

*1:民明書房刊「スポーツ起源異聞」参照

*2:でもシューズは履いた方が良いと思います

*3:あの時は正直すいませんでした、見ず知らずの人。見ず知らずなのでいまさら謝罪のしようも無いですが