ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

湊かなえ「少女」

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

ミステリー小説、かなぁ…。著者の名前はここしばらくよく目にしていて興味はあった。ホントは「告白」を先に読みたかったのだけれど仕方がない。

まーなんでしょうね後味の悪い話、ではあります。読んでる最中そんな御都合主義でよいのか!とフンガイする展開があったんだけれど読み終えて納得。ラストでひとつ枠組みを拡げるために、それまでの展開があったのねーと、そういう感じか。箱庭のような社会が、実はやっぱり箱庭みたいだとか、あるいは地方の人間関係って狭いですねーとか。上遠野浩平がいちばん最初の「ブギーポップは笑わない」でやってた全員ある意味蚊帳の外、ホントのところは当人以外に判りません、的な何かが、あるよーなないよーな(どっちなのだ)

登場人物の生態については如何?と思うが、考えてみると例えばアルファ・ケンタウリ第三惑星に居住する異星生物の日常を描いた小説作品があったとして、それが果たしてリアルに綴られているかどうかなんてわかりゃしない。

故にこの作品の登場人物の生態や思考方法がどうであるかなんて自分には判るはずもないのだー。


だってぢょしこうせえなんてうちゅうじんみたいなもんじゃんジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(本名アリス・シェルドン)みたいなことを言ってみるw