ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

水野仁輔「ニッポンカレー大全」

ニッポン・カレー大全

ニッポン・カレー大全

カレー好きには今更解説するまでもない超有名人、東京カリ〜番長水野仁輔によるカレー本。英題で“The Encyclopedia of JAPANESE CURRY”を謳ってはいるが決して辞書的なものではなく、この国民食に関する様々なトピックをまとめたエッセイ集のようなものか。だからカレーを作るためのお料理の資料にはなりません。

しかし、腹は減ってくる。 カレー食べたいを(^q^)

個別の店舗やチェーン店、人物や製品などよく知っているものもあれば新しい知見もある。カレー粉のこと、カレールーのこと、話題はさまざまに広がり「カップヌードルのカレーはどうしてあんなにうまいんだろう」など、言われてみれば確かにその通りだ!と思わず膝を打つような指摘も。給食のカレーは確かにうまかった。ばんごはんがカレーライスだったときはほんとうに楽しかった。むかしっからカレーライスは大好きだ。でも、今現在の自分がこれほどまでにカレー好きである理由がひとつあり、残念ながらそのことは書かれていなかったので本書の内容と関係ない自分語りをあえて書く。

それは、高校時代にふと入ってみたインドカレーレストラン「サムラート」吉祥寺店の、おかげなのです。

今でこそナンでさまざまなカレーを選んで食べる、インドカレーのお店は沢山あります。日本にそれを根付かせたのは、たしかに本書が指摘する通り銀座ナイルレストランのナイルさんなどの方々のおかげでしょう。でもそういうものを手軽に、お安く食べられるようになったのはサムラートの功績無くしては語れないッ!ッツツ!!

当時まだバウスシアターが今ほど広くなくて、建物の一部がカレー屋になってたのだ。サンロードの中ほどに毎日あやしい外国人(失礼!)が立ってなにやらビラを配ってて、道行く人は遠巻きに避けてたんだけどある日たまたま受け取ってみたら結構リーズナブルで、でも店員さんの日本語がさっぱり聞き取れなくて友達と「なーこれ左手使って食べたらぶん殴られたりするのかなあ」なんていささか不安になりつつ食べていたのも今となっては良い思い出です。今でも好きだぞサムラート。チャイもラッシーも俺はみんなここで学んだ…

「インド人は食事のときに左手をとっても器用に使うんですよ」と教えてくれたのは、日本でインド料理研究家として活躍するミラ・メータさんだ。
 確かにインド人は右手の指先を使って食事をするが、左手をどう使うかは宗教や階級によって違う。


え、そうなのΣ(゚д゚|||)

最後にメモ。松本楼の10円カレーは9月25日。むかし一度行ったなー。また行ってみようかな。