ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

J.M.スコット「人魚とビスケット」

人魚とビスケット (創元推理文庫)

人魚とビスケット (創元推理文庫)

これは非常に説明しづらい…が、おもしろい。もとは桜庭一樹読書日記で知った一冊。1951年にロンドンの新聞デーリー・テレグラフ広告欄に掲載された謎の伝言メッセージを元に創作された海洋冒険・ミステリー小説と言うべきか。その個人広告というのは実際に起きた出来事なのだそうだが、当節にあってはそれも含めて作者の仕掛けたネタなんじゃねーの?と思いがちなものだけれど、そういう穢れた自分wを差っ引いても男女四人の漂流小説(最近ありませんねー)はスリリングで、ミステリアスである。