ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

リチャード・マシスン「運命のボタン」

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

短篇集。表題作が映画化された際に日本で編まれたもので「ミステリーゾーン」など映像化された作品を多く含む・・・とゆーか映画「リアルスティール」原作の「四角い墓場」が読みたくて手を出してみたり。

どれも巧みなオチが効いた如何にも職人技の作品群で、なんででしょうねO・ヘンリーに近い物を感じたりだ。「四角い墓場」自体はちょっとヘミングウェイ風味もあるようでかつてミステリーゾーン枠で映像化されたリー・マーヴィンがボコボコ殴り合う(らしい)展開はピッタリだなーと思う反面今度の「リアルスティール」はまさかヒュー・ジャックマンがボコボコ殴り合う展開にはならんだろうなと一抹の不安も覚える(w;

いかにもキャピキャピ(死語)したティーンエィジャー女の子が第二次世界大戦的泥沼行軍渋めのオッサン風味軍隊を魔法でコテンパン(死語)に叩きのめす「魔女戦線」の浮かばれ無さは知る人ぞ知る「玉砕倶楽部」の名品「血染めの丘」を先取りしていた!!う、浮かばれねぇ…

一方タイムトラベルの事故で未来に居ても過去に戻っても夫婦ふたりが手も触れ合えずに消え去ってしまう「帰還」はゼーガの幻体風味である。ふむふむ。