ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

古野まほろ「天帝のはしたなき果実」

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)

天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)

読んだのはノベルス版。なんで文庫は幻冬舎なんだろう?

はふう

面白いなあ、これ。すごく、俗だなぁと思う(低俗とは言わないよ)。賛否両論あるとは聞いてて、よき本格推理の読者であるなら、そう例えば僕の本読みの師匠とかであればこれは間違いなく怒りだすところだろう。本格推理のお作法通りにこさえられているだけに。「読者への挑戦」や「推理合戦」されてる故に。

幸い僕はよき本格推理の読者ではないので、十分この本のエロスに淫することが出来ました。ある種の活字は腹が減る*1ように、ある種の活字は読んでいるだけでエロいのだ。

なにがエロいって学生生活の多感なところや陰謀論やら妹は宗教やら栄子さんやら栄子さんやら栄子さんやらである。はふう。

最近どうも自分の感じた「面白さ」をなかなか長文に起こせなくなっている、脳がTwitterに侵されているのだろうか…

*1:船戸与一の「蝦夷地別件」は読書子体内のカロリーを燃焼させるので、読み終えると空腹感を覚える