ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「ルドンとその周辺――夢見る世紀末」展見て来ました

公式 あ、あの目がチカチカするサイトは消えたのかな??

えーと、サイト見ればわかる通りに場内大別すると3つのパートに分かれてまして「ルドンの黒」「色彩のルドン」「ルドンの周辺――象徴主義の画家たち」となってます。個人的にはルドンと言えばやはり黒で、今回展示の半分ぐらいは以前見たもの*1でしたが、半分くらいは初見のもので、なかなかに楽しめました。小さなサイズのリトグラフを目にすると頭の中でサイコロ振って「ソーサリー」四部作や「バルサスの要塞」に出かけたくなる程度にはゲームブック脳なんだな。晩年、色彩の時代は確かに華やかでルドン本人の生活が幸せに満ちていることの証なのだろうけど、うーん、まあ、あんまり好きでは、ない。中でひとつ「薔薇色の岩」は良いなあと思います。これもBunkamuraで見た作品なんだけどね。ああ、水木しげるファンなら本展全部を、きっと楽しめると思います。

同時代の作品については詳しい事は割愛しますが。ムンクの3作がどれもエロエロでよかったですエロエロでよかったです(^ν^)大事な(ry

色彩のルドンはイマイチ…とはいううものの今回展示一番の目玉である「グラン・ブーケ」にはさすがに感服いたしました。大きさに栄える色彩ってあるかなあと、そんな感じで。

フランス美術界の中にあってもかなり重要な作品かと思われるこの絵が「三菱一号美術館所蔵」だったのはビックリ。え、日本人が持ってて良いんですかやだー>< などと思ったものですが、割とリーズナブルなお値段だった図録に掲載が無くて(?_?)更にカタログNo.も振って無くて不思議不思議。

販売コーナーに行って疑問は氷解しました。この「ルドン展」内の売店にはグラン・ブーケ関連商品が解説リーフレットのみだったのに、退場して三菱一号美術館本体のミュージアムショップにはこれでもかと言うくらいにグッズ盛り沢山(苦笑)よーするに岐阜県美術館所蔵作品をメインとするルドン展のなかにたまたま三菱が持ってるグラン・ブーケが並んでるだけ、お金の流れが少し違ってる立ち位置なんですな。はっきりそうだとは書かれていなかったけれど、この先各地の巡回展では果たしてグラン・ブーケは展示されるのかな…

三菱一号美術館自体は非常によい建物なので、本展に興味のある方はここまで足を運ばれた方がいろいろと無難かもしれませんね。


余談:帰りにアキバでセガサターン版「黒の断章」買ってきた。やはり…黒なのだ。