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宇宙戦艦ヤマトの新作とゆーのはこれまでいろいろあったりなかったりで、そのたびにあんなことやそんなことになっていたのですが、今回漸く、やっとのことで、本当に心の底から、ああおれが見たかったのはこれだよこれ！てな気分になれる作品に出会えました。いやもう、今晩は美味い酒が飲めそうですよ。
違ってていいんだよな、と思います。同じでありながら同時に違うものであることを要求されるリメイクはどんなアニメーション作品でも大変な作業ですが、例えばルパン三世のキャストが（ほぼ）一新されたような事例もありますし、更にそこから一歩進んだ感覚…とでも言えましょうか。とにかく古代進と島大介が実に「若者」していてそれがよかった。近年のプレステ用ゲームでは古代進のCVは山寺宏一氏が演じられていて、あれはあれで故・富山敬氏の古代を彷彿とさせる力強いものですがちょっとその、強すぎるんですな。まだ決して視野の広くはない、直情的な古代とちょっと軽薄な島のコンビはまったく新しい別のキャラクターとして、同じでありながら同時に違う今度のヤマトを象徴するものになりそうなヨカン。
司令部勤務から始まって設定解説、次回予告のナレーションまで務める森雪にはミスマル・ユリカも立派になったなあと胸熱。そんで誰もが同じことを考えたと思いますが、雪が多分…で、だから藪が第１話からクローズアップされてるんだろうな…などと。
思いのほか島大介が軽い調子のキャラで、昔のように古代と意見を戦わせたりブン殴りあったりしそうもない。代わりに加藤がドス持って殴りこんできそうな人になってた！あと山本がもう死んでたのはビックリした…代りに「妹」が配属される流れは「加藤三郎の弟加藤四郎です」みたいなものだなきっと。
土方さんとか山南さんとか「このひとガミラスの頃は何してたんだろう？」な人たちが頑張ってるのは実に素敵で、昔のヤマトでいろいろ感じた疑問、すき間のようなものが埋められ補完されてる、そういうリメイクになってますねえ…
真田さんが腹黒く思えるのは人相だけの問題じゃないよな（笑）
女性キャラも増えたし「いろんな人が苦労してるのに最後に幸せになるのはいつも古代と雪ばかり」な事態も避けられるかな？しかし俺って昔のヤマトには不満ばっかりだな（；^ω^）
そんでそう、すごく「和風のＳＦ」でしたね。それは例えば自衛隊式になってる各自の階級からはじまって団地みたいな地底都市の光景、古代の卓上にあった「ゆきかぜ」の模型（プラモ？）や山本の仏壇など随所に感じる日本らしさ。コーションマークやモニタデザインにも日本語メッセージが頻出していて、ＳＦアニメの表現方法もずいぶん変わってきたもんです。もし「銀河乞食軍団」や「宇宙兵物語」がアニメになったらこんな演出がいいな。無理だろうな…
で、艦隊戦ですよ。いやもう、地球防衛艦隊ぜひプラモデル化してもらいたいところですよ「ゆきかぜ」も「きりしま」も「むらさめ」も。でもこの先活躍しそうもないしなーうーむ（次回予告にはヤマトと並走するきりしまが出てましたね）例えばガンプラのＦＧ（ファーストグレード）レベルの仕様でメカコレサイズの「地球防衛軍三隻セット」お値段1000円ちょいならどうだろうなあ…
そんなようなことをとりとめなく考えました。場内やっぱり年齢層高めでしたけどそれでもお若い方、カップルのお客さんもいらっしゃいましたし、幅広い世代に受け入れられてほしいところです。今後も期待大です。
＜追記＞
書き忘れてた。今回作品内での時間の使い方がすごく長期間で、ガミラスの侵略は８年前から始まってるしイスカンダルの使者も９回目、冥王星から沖田の艦が地球まで帰ってくるのに３週間も掛っているのは２クール作品の設定にして珍しいものかと。本編で描かれる前の時間軸で何が起きていたのかも、この先の見どころになるのかな？こいつはＮＧワードかも知れないけれど、やっぱりどこかエヴァっぽい作劇になるかも…
火星の狭いドームテントのなかで３週間も男二人で待機してた古代と島だからごく薄い展開もあるかもだ。むしろエロエロスクール水着みたいな格好でサーシャが降ってきたらそりゃｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮなことやらかしてもしかんたがないよね(´・ω・｀)
まったくね、作品が変わったことより見ているこっちのほうが薄汚いおとなになっちまったことがね…
