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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ウィリアム・ゴールドマン「マラソン・マン」

マラソン・マン (ハヤカワ文庫 NV (1085))

マラソン・マン (ハヤカワ文庫 NV (1085))

ある人から「最近ブログの文章から前ほど皮肉や悪意を感じなくてツマラン」的なことを言われて非常にショックを受ける。いや別に、これなで特にそんなことは考えて無かったんで、ただ自然に文章を書いていたら読者の方には皮肉や悪意を読みとれるような内容になってたのか、そこまで自分は無自覚なシニシズムに淫していたのか…と、そっちにショック(笑)

それはともかくロンドンオリンピックもたけなわですので著名なスパイサスペンス・スポーツ冒険小説を読んでみましたよええ、知ってますよこの本の内容はマラソンマンちゅーより「歯医者マン」とか「拷問マン」とでもいった方がいいようなドSドリルでぐりんぐりん♪…的な皮肉と悪意に満ちた文章を書こうと思ったら確かにマラソンマンな話だったんでささやかに感動する。長距離走者は孤独じゃないんだ!というばかりに疾走するベーヴの前に現れるヌルミとアベベの二人の偉大なマラソン・マンが顕現する様はまさしくランナーズ・ハイ!

どんでん返しの多い内容なのでストーリー部分に詳しくは触れませんが、70年代のまだ「ナチスの残党」がエンターテインメントの題材になり得た時代の、巻き込まれ型サスペンス。第四部「マラソン・マンの死」とエピローグ「おわったあとで」は泣ける(´;ω;`)

そんでこの話続編(前日譚)なんてあるのね。そっちは「岩のシラ」が主人公の熾烈な暗闘…ちょっと気になります。*1

そうそう、攻殻機動隊の「戦時中ホラサンかバルチスタンで捕虜になっただろ?」でおなじみの「歯医者」って拷問とはどこまで関係が?

*1:死んだはずのシラは実は生きていた!ってカタチの続編だそうだ。じゃあ、べつに気にしなくていーや