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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ロバート・B・ブルース(他)「戦闘技術の歴史 4」

戦闘技術の歴史4 ナポレオンの時代編

戦闘技術の歴史4 ナポレオンの時代編

  • 作者: ロバート・B・ブルース,イアン・ディッキー,ケヴィン・キーリー,マイケル・F・パヴコヴィック,フレデリック・C・シュネイ,淺野明,野下祥子
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2013/04/23
  • メディア: 単行本
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同シリーズ久々の刊行となった第四巻。特徴としてはボリューム・構成こそ既刊分と変わらないものの、扱われている時代の幅がもっとも狭いことが上げられるでしょう。それだけ短期間の時代に、記述すべき多くの事が起こったと、そしてそのことはただ一人の個人を冠にして説くことが出来ると、そういう時代であります。
この時代って詳しい人は本当に詳しいからねえ、あんまり迂闊なことが書けないんだよな(苦笑)なんだっけな「ダヴー元帥への悪口は『ハゲ』以外は言ってはいけない」だったか…

第四章「火砲と包囲戦」のパートで砲兵が劇的に進歩したこと、機動運用される直射対人火器として用いられたこと…が、大きな知見を得られました。本書ではもう扱われない時代のことだけれど、この先はナポレオン三世の「ミトレイユーズ」や機関銃に繋がり、戦車を生むことになるのです。モリナガ・ヨウさんの「私家版戦車入門」単行本化が望まれます…

いまでも第二次大戦を扱った戦争映画などではポーランド兵(義勇ポーランド軍)がヒドイ目に遭うことが多いけど、その源流ってテニスンの「軽騎兵の突撃」とソモシエラの戦いに遡れるのでしょうか。田中芳樹の「七都市物語」でもこれのオマージュがあったよな確か。

総じてロマンの多い時代です。日本でも長谷川哲也のマンガのおかげでこの時代のファンが増えているであろう事は、信じて止まない。学生の頃にもう少しこの辺詳しければ、ナポレオニックのゲームももう少し楽しめたであろうに、いささかの後悔を覚える。


「ある瞬間ユニットの方向がはっきりしない時には、ただちにユニットの方向をはっきりさせること」