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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

シュペルヴィエル「海に住む少女」

海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)

海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)

シュペルヴィエルってフランスの詩人として有名で、なぜか手元に彌生書房の「シュペルヴィエル詩集」(堀口大學訳)asin:4841503048とか持ってたりする。そういうお年頃の時代もあったんだよ!それが何か罪かよ!!(逆ギレ)

は、置いといて、小説まで書いているとは知らなかったので興味を覚えて手に取る。幻想的な短編作品の連続で強いて言えば宮沢賢治的かナーとか思ってたら訳者あとがきにホントに「苦しまぎれに『フランス版宮沢賢治』という言葉を使ったことがある」などと書かれていて苦笑する。実際にはどこそこ版だれそれなんて居やしませんし、だれはだれ、それはそれ、であるのでしょうけれど。

表題作をはじめとして寂しい話が多いかな、と思う。キリスト教に範を取ったものも見られて「飼葉桶を囲む牛とロバ」や「ノアの箱船」は聖書の挿話をいささか寂しく、やや皮肉な形で話し変えた物といえましょうか。「バイオリンの声の少女」はありがちな思春期ものではあるけれど、そのありがちさが又よし。