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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ランサム・リグズ「ハヤブサが守る家」

ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)

ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)

ううううううむ、何かいてもネタバレになっちゃうような話だなあこれ。「ビッグフィッシュ」という映画にちょっと似てるんだけど、似ているのはちょっとだけ。むしろもっと別の作品に類似点があって…

あらすじ書こうと思ったけれど却ってつまらない印象を与えそうでその、困る。どうもあらすじ書くのは苦手です。イラストの代わりにいくつも古写真が掲載されていて、それがなかなか魅力的且つ効果的な小道具として機能している面白い構成ですね。いくつかは本来チープなトリック写真として撮影されたものなんだけど、本書の中では主人公ジェイコブの祖父の「おとぎ話」として語られる古い友人、特殊な能力を秘めたひとたちの姿であり、ジェイコブが長じるに従って疑念を抱くようになったその「おとぎ話」が全て実話で、その語る通りに何者かに付狙われ襲われた祖父の謎の遺言と「怪物」の姿を目にしてしまった主人公はPTSDのカウンセリングを受けた医師の進めに従って、ユダヤ系の祖父が第二次大戦中に疎開していた英国、ウェールズの孤島を訪れ…と、だいたいそんな話。結局あらすじ書いちゃってるよ。

結論から言うとゼーガペインですこれ。ゼーガ好き、ゼーガクラスタな方々ならば、きっと心に思うところがあるでしょう。ストーリー自体はクライマックスから一挙の急展開でやや巻きが過ぎるきらいもあるけれど、要所に挿入される古写真がいい感じに作品世界へ没入させてくれますね。掲載されているそれらの写真は実際古いもので、写真に合わせてあとからストーリーを構築した作品の成立過程も興味深いもの。

少年がある決断をして世界全体に出て行く結末は、それ自体は綺麗ではあるんだけれど、どうもこの終幕だと両親特に父親が気の毒に思える。歳食ったなあ俺…