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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

今年の一番について考える

・今年はあんまり面白い本読めてないなーと感じながら一年過ごして来たんだけれど、11月あたりから急にいろいろ読めた気がする。今更ながら月村了衛の作品を読み始めたのは今年の収穫で、これまでアニメ脚本家の小説ってどうなんだろうと云われ無き偏見によって遠ざけていた身を恥じるのみであります…。それもこれも雨の神保町ブックフェスティバルでうっかり早川書房の出店に入ってしまったためであり、わざわざビニールシート上げて招かれたらそりゃなにか買って帰るわな(わらい

それでも今年読んだ本のいちばんはメアリー・カルドーの「新戦争論」です。10年前の本だけど、現在ただいまの世界認識にも十分通用する内容。決して国際情勢とか地域紛争とかじゃなくて、床屋や茶の間のたわいない政談ですらこの本の指摘は的を射ている。この本というかアフリカのどこか、ルワンダの話だったかなー、まだ幼い孤児が、争いが起きる原因は飲み水に毒が混じっているからだって話。小さな子はまだ摂取量が少ないので毒に犯されないけれど、歳を取るごとにどんどん毒が回ってみんなおかしくなるとか、そんな話だ。それを聞いていた大人は毒なんてたわいない話には取り合わずに「やっぱり政治が悪いよね」などと応じるわけだけど


「それそれ、その『政治』ってのが毒なんだよ!」


…ホントはちゃんと再読して正しく引用したかったけど図書館の書庫から借り出すのが面倒でなあ(ヲイ 

こと「政治」がからみそれを第一義に据えると大抵の人間はアルコールよりも激しくそれに酔い、通常の常識的な判断とはまるで異なる反応をしばしば感情的に行うもので、やはり政治は毒なのです。人がそれ無しで居られないのはとても悲しいことですね。



・映像的には濃い一年でした。決して数を見たわけじゃないけれど、見た作品の当たり率は高かったように思います。琴浦さん、延期されたガルパン最終2話、マジェプリ、劇場とTVで二度楽しめたヤマト2199、そしていまはガンダムビルドファイターズか。そのうちなにが一番かといえばずばり、


パシフィック・リムです。


いやあ、これは外せない。アニメ枠と映画枠と特撮枠とロボ枠とカイジュウ!枠とその他モロモロ合わせてまぎれも無く今年のナンバーワン!既存のキャラクター人気に頼らずにゼロからコンテンツ作り上げたことが、無駄無く緊張感の連続した映像につながったのでしょう。ルパン三世でもゴジラでも、ファンや役者への「配慮」が第一にあると面白い長編映像にはならんのよね。まーだから、もしも「パシリム2」が出来たとしても、もうこれほどに面白くはないのだろうなあ。


そうそう、ダンボール戦機が終了してしまったのでした。3シリーズを通じていろいろ引っかかるところはあったけれど、子供向けに「戦争の悪」をわかりやすく提示するのもおとなの大切な仕事でしょうね。プラモはしばらく続くそうで、低価格でプレイバリューの高い製品展開を続けてほしいものです。DCとかDCとかDCとか!!


・プラモはなんだろう、タミヤのラ・フェラーリすごいですよ。カーモデルって縁が無いけどタミヤが本気で作るとああなるんだなあ。それはつまり本気出してないときもモロバレってことなんだけどな。ガンプラはやっぱりビルドファイターズがらみが面白くて、近年の雑誌作例でやたらと鼻に付いた「この作品は本誌独自の設定で番組公式とは無関係です」の但し書きをまるごとブッ飛ばすような盛り上がりがよいですね。プラモデルって最初っから番組公式の枠に収まるものではないのだ。

・今年自分で作った中だとタミヤのセントーがすんげえよい出来でビビりました。セントーもクロムウェルも、新発売当時あまり評価が高くなくてというかまともに評価された例を聞いたためしが無くて*1、90年代のいわゆる「出戻り」のブームってジャーマンクレイジー一辺倒だったんだなあと、今更ながら。

・・・タミヤも2000年ぐらいからヨンパチだったりパーシングだったり試行錯誤はしてたハズだけど、あんまし定着しなかったよな。


そんなこんなで今年も一年お疲れ様でした。みなさまよいお年を。

*1:フィル・グリーンウッド氏は別格である