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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

コニー・ウィリス「空襲警報」

小説・SF

「混沌ホテル」に続くザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス第二巻。シリアス編というだけに暗い話が多い。老いや死をテーマにした作品など、確かに前回感じたユーモアとはまるで異なる感覚で、筆の立つ人だなぁと思う。表題作「空襲警報」は一連の「オックスフォード大学史学部」シリーズの第一作で、ここから始まる様々な話を読んでいってみようかなとも思うのだけど、「ドゥームズデイ・ブック」も「ブラックアウト」「オール・クリア」も長いんだよねえ。

本書収録作品の中では最も短い「クリアリー家からの手紙」がいいのだけれど、これといい「ナイルに死す」といい、技巧を凝らして文章の内面(?)に込めた豊かな内容を読み取れず、ただ表層だけ漫然と読み進めているような、ちょっと忸怩たる気分ではある。

いちばん楽しいのは「付録」で入ってるSF大会でのスピーチ記録かも知れない(笑)

で、このひと話題な作家の割にはこれまであんまり読んでこなかったなーと思っていたのだが、実は本棚に「リメイク」が入っててそのことをすっかり忘れていたのはまあなんだ、あんまり合わない人だってことなのかな?