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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」is 見た

メモ

いやー、よく出来てたなあというのがまごうことなき感想です。トム・クルーズ主演とか千葉からノルマンディーに舞台変更とか原作小説からの改変が気になってたんだけど、映像見たらいろいろ吹っ飛んじゃいました。日本のライトノベルをベースによくもここまで一般(国際的な意味での「一般」)向きな娯楽作品に仕上げられたなと。

最大の違いはリタ・ヴラタスキが「もうループできない」体質になっていることで、トム・クルーズ演じるケイジ少佐の役割がいつのまにかヒロインを守ることに変化していること、原作がFPSシューティングなら映画のほうはいつのまにかDDRみたいな二名協調のダンス、そうダンスだよなあの二人がやってることはな、ゲームになってるわけか。一番の見どころは末成りヒョウタンみたいなケイジ少佐がどんどんレベルアップしていくところなんだけど、全然レベルアップしないJ分隊の連中が最後は愛おしくなってくるなどいやさ意外意外。

外骨格型パワードスーツが全然役に立ってないところもふくめてかなり格好良い。これまでハリウッド映画のパワードスーツといえば単に格好悪いか「格好良さを狙って却ってダダすべりになってる」のどっちかしかなかったように思うけれど「格好悪さを格好良く描く」のはエイリアン2のパワーローダー以来じゃないでしょうか。エンドムービーは格好良さを狙ってすべってる例だな丁度な(笑)パイルドライバが無かったのはちょっと残念ですけれど。

残念といえば「ジャパンのレストランでは食後のグリーンティーは無料だ」が無くて残念だったけど、それと同じくらいに「砂糖は3つ入れるんだっけ」が良い場面でした。あの段階ではもう視点人物が入れ替わってるんだなー。すごく巧妙なつくりでループものの良さを見せてくれる。

字幕で見たおかげで(特に冒頭付近の)モブ音声には外国語に混じって日本語アナウンスも流れているのが確認できてよかった。スーツのナビゲーションにも日本語データがあったね。戸田なっちの字幕はやっぱりヘンで「捨て身で行け!」だっけな、あれは本当はなんて言ってるんだろうなあ。

明らかにノルマンディー上陸70周年を意識した作品だったけど、ちょっと一次大戦の「モンス弓兵伝説」を思い出したりだ。ほんとに、すごく一般向けのアクションSFムービーなのでむしろ原作とか知らなくても、知らないほうが全然オッケイだと思います。

「あなたに必要なことの全て」がDeadでなくKillであったことが原作の優しさだと思うのだけれど、この映画で「明日の先端」にあるのは初対面の女の子に冷たい視線を浴びせられ、それを優しく見守ることだ。だからやっぱり主人公とヒロインはもう少しヤングだったほうがいーのになーと、褐色眼鏡ドジっ子ネイティブさんを小汚いテクノギークに変えてしまったファッキンハリウッドを恨みつつ。