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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

誉田哲也「武士道エイティーン」

武士道エイティーン (文春文庫)

武士道エイティーン (文春文庫)

三部作、完結編。

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、いい話だった。

前巻でお互い神奈川と福岡に別れてそれぞれの道をそれぞれに進むことを決めた二人が、じゃあ全国大会でもういちど合いまみえようってのが普通は主題となりそうなもんでしょ?でも、そうはならないのね。そこはむしろビックリするぐらいにアッサリと流し、「その先」にあるものを、高校を卒業してその後どんな生き方を目指していくのか・・・そこに主眼が置かれるようなつくりでした。よい青春小説です。

今回は書き下ろしの本筋とあわせて文芸雑誌に掲載された四本のスピンオフ短編も挟まれているんだけれど、香織と早苗以外のサブキャラクターたちを語り手にしたそれぞれの作品が、世界全体に深みを持たせている感じで実にグッドです。桐谷道場おっかなすぎですガクブル。

二人の後輩である田原美緒を主役に据えた「シュハリ!」が、実は三部作全体に通じるテーマを濃縮した一本のようにも思えます。「道」ってつながるものだし、誰かにつなげなくちゃ伝わらないよね色々とね。

最近本を読む時間をあまり取れないんだけれど、そんななかでもこのシリーズを読めたのはよかった。