ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見てきました

公式。

よかった。いや実によかった。とりわけ武器将軍あやつる高速戦車ピースメーカーに単身立ち向かうマックスの「対戦車道」シーンが良かった。ガソリン缶がひとつあれば戦車なんてイチコロだ。

いや、そんなシーンは無いが。

俺には見えたんだよォ!!

あいかわらずインターセプターはすぐぶっ壊されるなあとか相変わらず奇形大好きだなあとかいろいろあるが、やっぱり「終末は楽しい」に尽きる。岡本太郎の壁画「明日の神話」がそうであるように、人類と文明の滅びる様は、実に実に楽しいのだ。

終末には犯罪がない。終末には義務がない。終末には責任がない。終末にあるのは趣味と嗜好と指向と志向と至高だけだ!俺を見ろ!!リクタスだ!!!お前じゃねぇ、座ってろ。

ラストシーンでは一応ハッピーエンドだけれど、あれでホントにいいのかな、とは思う。砦の統治が上手く行くとはとても思えないし、女達(と病人の集団)が権力を握る過程では暴力も虐殺も起こるだろう。世界と人類はゆるやかに変質しながら、やがて滅んでいくのだろう。


つまりマッドマックスとはヨコハマ買出し紀行なのである。

<追記>
マッドマックス2やサンダードームでは話の最後にまるで「とってつけたように」平穏で安息に満ちた土地へと人々は辿り着くのだけれど、今回はそれをやらなかったんだよな。

その意味やいかに。