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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

藤崎慎吾「深海大戦 漸深層編」

小説・SF

深海大戦 Abyssal Wars 漸深層編

深海大戦 Abyssal Wars 漸深層編

前巻*1からの続きで、 あらすじによると前巻は「中深層編」ということになった、らしい。 思い出した!前巻の巻末に「中深層編・了」って唐突に出て来てタイトルにつけとけYO!って思ったんだ。 あいかわらず「大戦」と号するわりには小規模な戦闘しか起こらないし、相変わらずベタなつくりではある。いまひとつノリが悪いのは、現実世界でイクチオイドのパイロットとなることと、仮想世界のネットワークを媒介して主に情報収集することと、ミクロネシアの海底で未知の存在とコンタクトすることの3つのラインが輻湊していて、それぞれがそれぞれで説明的な記述が過ぎるところにあるのではないか…と、思われる。それらのラインが次巻以降でうまく統合できりゃいいんですけれど。
話の冒頭、いわゆる情報屋的なキャラが必要な情報を全部伝えて「そんな情報に触れてたらマズイんじゃないの」「ダイジョブダイジョブ」→突然の死 という流れには思わず吹いてしまったが、ラストで意外なキャラの意外な正体が発覚したらこの場面がいまひとつ腑に落ちなくてなー

あーあと、バーチャル世界でやたら主人公に攻撃性を負わせようとする合気道の謎師匠、クトゥルフさんでしょ。

ノリの悪い理由のひとつは多分、人殺しを避けようとする組織なり個人なりの正義感が、いまひとつ機能してないことにあるんではなかろうか、高性能の戦闘マシーンに乗りつつ、自身の攻撃性を否定し続けるところ、結果的にそれで仲間を失うところ、等々。