ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

川村拓「事情を知らない転校生がグイグイくる。」⑧

 

 今巻より6年生編。クラス替えもあるけれどメインキャラは何故か同じクラスに集まって、そして今回初めてクラス全員の顔と名前が提示される。新キャラであるとともにクラスの中から「モブ生徒」が一掃されるというわけで、ひとりひとりにドラマがあるのでしょうね、今回さっそくカップルが一組いたり不登校の稲田さんとかいきなりヘビィな人が出てきたりで、ケアというかセラピーみたいな話が続くのだろうか?とはいえ不登校って治癒されるようなものでもないしなあ。

そういうところにグイグイいくのが西村さんだったのはちょっとおどろき。1巻と比べてなんと立派になったことか…(ホロリ

ジョン・ジョゼフ・アダムズ編「この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選」

 パワードスーツSFでアンソロジーが組めるのだからアメリカのSF業界って変なところだな、と思う。作品の数なら日本にだっていくらでもありそうだけれど、それで面白いものが出来るかどうかはまた別で、しかしマンガやアニメのパワードスーツ描写を集めて差異や特色を注視したら結構面白いことになるかも知れませんね。

てっきり狭義のミリタリーSFみたいなものを連続で読まされるのかと思ったけれど、スチームパンクや恋愛小説や猫SFなど収録作品はかなり幅が広い。とはいえ日本版では十二編に厳選されてのこの内容なので、オリジナルの全二十三編だとやっぱり狭苦しいミリタリズムばかりになったりするのかな?

 

どの作品もひとつひとつの「スーツ」に技巧を凝らしているような印象を受けたので、せっかくだから全十二編の簡単な内容とスーツの特色みたいなことをまとめてみようと思います。

 

・ジャック・キャンベル「この地獄の片隅に」

原題 “Hel’s Half-Acre” をこういう邦題に訳すのはまあ営業ヂカラってやつなんでしょうけれど*1、本作の「アーマー」は由緒正しい歩兵戦闘用装甲強化服です。強化服自体をひとつの閉鎖空間として給餌や排泄などもクローズドで行い、服の内側と外側とのいわばディスコミュニケーションがテーマなのだろうな。無能な将軍の無謀な作戦に従い大損害を出した部隊の生き残りが将軍の「アーマー」に殴りかかると…というオチ。HJ連載版のMADOX-01って今見ても傑作だと思うの(ネタバレだ!)。また本作のみならず収録作の多くがパワードスーツと共に「AI」を重要な役どころに置いているのは、注目すべき点かも知れません。ハインラインの時代にはなかったものね

 


・ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン「深海採集船コッペリア号」

いわゆるパワードスーツと深海探査(あるいは戦闘)って縁が近そうですが、あんまり見た覚えがありません。その昔「海洋戦闘ダイバード」というのがあった*2けれど読んでないなあ。そもそもパワードスーツだったのかなあれは。本作に登場する「メカ」はスーツよりも大型なイメージで、深海作業用に耐圧殻の中で人間が動くとそれをトレースするような構造のもの。加藤直之のイラストではグラスキャノピーを持った機体として描かれている。コッペリア号に搭載されている「メカ」がどれも個別の構造(カスタマイズ?)であるのはちょっと「絢爛舞踏祭」を思い出したり。お話の方はサルベージ船のクルーが海中で拾ったデータドライブに記録されていた映像から、2つの惑星間を巡るトラブル(戦争?)に巻き込まれる…というようなもの。実際のところそれが戦争の芽生えか単なる海賊事件なのかは、実は判然としない。なんか長編の冒頭みたいでもある。本作のメカはそれぞれ個性的なAIが搭載されて自律機動も可能なもの(敵対集団の機体はもっと原始的というか旧式である)。

 


・カリン・ロワチー「ノマド

本書にはパワードスーツの搭乗者ではなくスーツそのものを主人公に据えた作品も散見されます。それらは「人工知能SF」として捉えることも可能でしょう。本作の「ラジカル」は搭乗者となる人間が誕生したばかりのうちに装着され、その成長と共にハードウェアや搭載AIも同時に進化していくというタイプの機体です。人間の搭乗者とラジカル、2つが揃った融合体によって組織されたギャング集団で、長年の相棒を失ったラジカルが新たなパートナーを得て復讐を遂げ、無所属(ノマド)として生きていくことを選ぶストーリー。川又千秋の「火星甲殻団」をふと思い出したりで日本のSF業界もむかしからいろいろやっているのだ。


・デヴィッド・バー・カートリー「アーマーの恋の物語」

ブルース・ウェインとトニー・スタークを足したような大金持ちで天才的な発明家アンソニー・ブレアは常にアイアンマン的な「アーマー」に護られて暮らしている。その実態に興味を抱き近づいた女性ミラ・バレンティックはブレアが実は未来世界からの逃亡者だという秘密を明かされ…。スーツを脱がせて生身の人間に迫ろうとするヒロインと、かたくなにそれを拒絶するブレアとのかけひきがメインとなるお話で本作の「アーマー」は多分心の鎧なのでしょうね。一方通行のタイムトラベルや美女と野獣ならぬ美女とパワードスーツの恋愛作品(なんて日本的シチュエーション!)など見どころは多いのですが、食事の際には指先からストローが生えてきてズルズル啜るというシーンが妙に印象的。


・デイヴィッド・D・レヴァイン「ケリー盗賊団の最期」

19世紀末のオーストラリアを舞台に蒸気機関で動く鎧が登場するスチームパンク的作品。題材となったケリー盗賊団というかネッド・ケリーは日本でどこまで知られているのだろう?かなりインパクトのある人類なのでFGOに出てきたりしないのかしら?史実では鉄板で作られた甲冑をまとっていたネッド・ケリーが、本作では隠棲した発明家アイクのもとを訪れて蒸気動力パワードスーツを製作させ…というもの。アイク老人は甲冑製作を強要される立場なのですが、本人もノリノリで強固なものをこさえ、あまつさえ自ら「ゴリアテ」などと命名してしまう展開。しかしこの爺さんもかつてはイギリスで名声を得た天才で、そして作ったものがなんでも爆発してしまうという恐ろしい過去を持っていたのだ!*3ゴリアテ」なんていかにも死亡フラグなネーミングセンスでありますw

しかしネッド・ケリー、自分がこの人を知るのがもう少し前だったらなあと思うこともありでちょっとその、ね…(なんだよ)


アレステア・レナルズ「外傷ポッド」

アレステア・レナルズは短編集「火星の長城」にパワードスーツを描いた作品(表題作ですね)があったけれど、同書に収録されている「ダイヤモンドの犬」を思い出すようなちょっとグロテスクな一編。近未来の(地球上の)戦場が舞台で、前線で負傷しAI搭載で自走(歩行)可能な「野戦医療ユニット」に収容されたケイン軍曹は、医療AIの説明とは違って自分自身がいまだ最前線に取り残されていることを知りポッドの制御と戦場からの離脱を試みる。しかしやがてポッドの内側と外側の世界、現実と虚構、自分と自分自身との境界線は曖昧なものとなり、そして…。短いながらも鮮烈な印象を残す一本、収録作家の中でも(おそらく)日本では一番名高い人で、そこはさすがの腕前かな。


・ウェンディ・N・ワグナー&ジャック・ワグナー「密猟者」

人類が広く宇宙に進出し、地球が人類遺産保護区に指定されている未来世界。月生まれの主人公カレンは自然保護官(レンジャー)として活動するにも「パワードアーマー」による防護が欠かせない。それに対して地球生まれの同僚たちはスーツ装着にも自然環境保護にも熱心には見えない。職務に対しては不真面目に思えながら自然保護官としては優秀な同僚ハーディマンが、実は裏では異星種族シルク類と取引を繰り返していて…。かなりの未来世界なのにレンジャーたちの移動手段がハンヴィーという車(そのまんまだ!)なのには違和感があるけれど、自然保護官の装着するアーマースーツが異常に強力で、装着者が死亡しても直ちに蘇生される。異星生物の腕も簡単に引っこ抜いちゃう。女性キャラクターにパワーを持たせる術として、サイボーグとパワードスーツは優秀なガジェットではある。ところで「ハーディマン」という名前は実際のパワードスーツ開発史に大きな関連がありますね(岡部いさく先生の巻末解説も参照)


・キャリー・ヴォーン「ドン・キホーテ

スペイン内戦の末期、共和国側の切り札的に投入された小型且つ強力な人型*4で一人乗り*5戦車「ドン・キホーテ号」。個人の手によりわずか一台だけが作られ、戦場に投入された姿を目撃したアメリカ人ジャーナリストはその驚異的な性能と戦争の行く末に何を案じたか、そしてどのような行為に及んだか、というもの。これはガソリンファンタジー小説だ。自分はこういう作品をそのように呼んでいる。世の中的にはなんちゃらパンクかもしれないが。

「戦争ってなんだ。もう戦争は起きないだろう。ミュンヘン協定が結ばれたんだから」

この台詞に感じ入る心こそSF的なワンダーだと僕ぁ思うのです。ああ、こういうのをね、やりたかったんだよね。


・サイモン・R・グリーン「天国と地獄の星」

本作の未来社会地球はかなりディストピア的な帝国のようで、交通事故などの重症者を半ば強制的に「ハードスーツ」と結合して異星でのテラフォーミング作業に投入している。知性を持つジャングルのような植生を有する「アバドン星」でのテラフォーミングは圧倒的に地球側不利で、投入された要員は無意味に損耗を続けるちょっといやかなり暴力的で何の幻想も再現しない惑星ソラリスみたいなところだ。スーツとはいえ身体と不可分に結合された「ハードスーツ」の中身はかなりグロテスクで、弐瓶勉の絵で見たい感ある。ジャングルの先で発見された前任者のスーツの中身が空っぽで、内側には花々が咲き乱れているというかなり絵になるシーンも良い。結局主人公ポールは事故死した妻を模倣したAIとスーツから逃れて人間ではないものになる。ここでのスーツは人を守るものというよりは束縛の象徴みたいな働きだ。これはなかなか良い作品でした。


・クリスティ・ヤント「所有権の移転」

本書収録作にはすべて加藤直之による扉絵があるけれど、カバー画に採用されている縞模様の機体は本作のものなのね。こちらも搭乗者ではなく機体AIを語り手に据えた作品で、本来の搭乗者を殺害されて犯人に機体を強奪された「外骨格(エグゾ)」の「わたし」がいかにして復讐を果たし、独立した知性体となったかを描いたもの。回想シーンで本来の搭乗者カーソンの行動が点描され、そこにある平和主義的な思想と所有権の問題がクローズアップされる構造。「我は、我である」って神林長平が随分前に唱えた文言だけれど、日本SFって先鋭的だなと思うんですよ今更ながら。

ところで加藤直之画伯の扉絵、電書版だとカラーになってるらしい。それは紙の本ではなかなか出来ないことですね。


・ショーン・ウィリアムズ「N体問題」

模型メーカーのマスターボックスに「宇宙の果ての奇妙な仲間シリーズ」というのがあるけれど、差し詰めそんな感じの宇宙の果て、ループと呼ばれるワープゲートのどん詰まりみたいなハーベスター星の、いかにも場末感漂う極めて地球的な安酒場で*6で「メカスーツ」をまとった女性、地球法執行局のナディア・アイ執行官と出会う主人公。元軍人アレックス・ロンバートという彼も「具体(コープ)」という一種のクローン*7のような存在で、決してスーツを脱がないヒロイン(さっき似たような話を見たぞw)と共にどちらもアイデンティティに微妙なゆらぎを抱えているような印象がある。ハーベスター星に設置されたループはどこにも繋がらない壊れたジャンクションと目されているが、実は…というもの。その部分よりもアイ執行官のスーツの中のほうがたぶんメインなのだろうけれど、やはりHJ版MADOXはすげーなと思う訳です。


・ジャック・マクデヴィット「猫のパジャマ」

宇宙と猫のSFなので猫SFアンソロジーにも収録されるポテンシャルを秘めた作品。パルサー天体バロムス星の軌道上研究ステーションの事故に遭遇した貨物船カパーヘッド号の船長ジェイクは、訓練生のハッチンズと共に救出作業に赴き、船に一着のみ搭載されていた「ゴンゾースーツ」でステーション内部に入り込む。ステーションの乗員は全て死亡しスーツも破損していたが、ロッカールームには猫が一匹取り残されて…というもの。一着しかないスーツでどのように猫を救出し自分も安全に帰投するか問題がメインテーマであって、パワードスーツSFとしてはちょっと弱い、しかし猫SFとしては結構な強度があるんではないでしょうか紳士。

 

ひとつひとつの作品は小品ながら、かなり面白いものが多かったように思います。やはりパワードスーツというものもハインラインの昔からある(岡部いさく先生の指摘によればハル・クレメントの「重力への挑戦」が先行しているとのこと。高重力下の保護用スーツだけれどね)ものだから、それを主軸に短編書こうと思ってもやっぱりなにかひと工夫を凝らさないと「二等兵物語に宇宙服を着せただけ」になりかねないのでしょうね。人間と環境、閉鎖空間と自我、AIとその自己意識。パワードスーツSFというのはそのようなテーマを描きやすい作品なのかなと思いました。それでいてロボットSFとはちょっと毛色が違うのですね。AIひとつとっても人間との関係性がロボットSFとはどこかに差異がある。それが面白いところなんだろうな。

*1:直訳すれば「地獄の半エーカー」で、まあ片隅具合はあるのか

*2:富士見ファンタジア文庫だっけ?遠藤明範の作品で、実は「機甲戦記ドラグナー」にコンペで負けた企画らしい

*3:誇大表現

*4:厳密には人型ではないが

*5:いちおう二人は乗れるスペースがある

*6:「旅路の果て」というベタ過ぎにも程がある店名だ

*7:クローンというか人格や記録を上書きできる存在らしいか

森薫「乙嫁語り」13巻

乙嫁語り 13 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 13 (ハルタコミックス)

  • 作者:森 薫
  • 発売日: 2021/03/15
  • メディア: コミック
 

 カバー画は久しぶりに双子の乙嫁で、メインはスミスくんとタラスさんの帰り道の続きです。ライラとレイリのにぎやかなおもてなしと海への誘いは素敵なページだけれど、後半の道中はだんだんと物騒になって行き、遂にロシア軍と遭遇するにあたってスミスとタラスの旅はその途上で終わりを迎える。ボンベイを経由してイギリス本国に向かうにしても「退場」の空気は否めないし、「乙嫁語り」シリーズ全体が完結に向かって動いているのはひしひしと感じます。

どうにも明るいラストを想像できないのだけれど、それでも木彫りを始めるロステムの姿に、なにか希望めいたものを感じたくはなる。

 

しかしどう仕舞うんだろうなこの話。

松田未来・※Kome「夜光雲のサリッサ 06」

 

ホントに電書しか出てこなくなったなあamazonへのリンク。「夜光雲のサリッサ」はかなり意図的というか戦略的に紙の本と電子書籍で内容・価格等を変えてきているのであんまり混同させたくないのですが、自分が読んだのは紙本です。

さて前回から急速にスケールが広がった印象がありましたが、今巻ではスケールを広げたまま物語は急転直下、新規メンバーや新規機体の投入にもかかわらずウルティムムのコントロール下で遥かに強力化した「天翔体」の攻撃と、高度制限の急激な降下によってIOSSは敗北、解体の憂き目を見ます。ここからさらに逆転へとお話は展開していくのでしょうがさてどうなるのでしょうね?国連の信頼が瓦解した(しかし各国の枠組みはそのまま残される)世界というのも物騒なところではあり 。

この先の謎はマムがどういう人物なのか、外宇宙からやってくるオウムアムアはどうのように関わってくるのか、そういうところに焦点を当てていくのでしょうね。「天主」とウルティムムの関係も一枚岩ではなく、と…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」見てきました。

公式。パンフが売り切れだったので、劇場で一度見ただけの印象で感想書きます。通販で購入予定なので後日追記することもあるでしょう。

 

以下ネタバレにて隠します。

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久永実木彦「七十四秒の旋律と孤独」

 

七十四秒の旋律と孤独 (創元日本SF叢書)
 

 マ・フと呼ばれる人工知性と人間そして人間以外の知性とのかかわりを描いた作品集。表題作は第8回創元SF短編賞受賞作で、年刊日本SF傑作選の「行き先は特異点*1にも収録された作品を一部改稿したもの。それに加えて同一の世界ながら遥かな未来の時代を描いた連作短編「マ・フ クロニクル」からなる内容。ヒトの過ぎ去った時代に宇宙空間のヴォイド内で目覚めたマ・フ達のうち惑星Hに派遣された8人の個体の行く末を描いた「マ・フ クロニクル」のおだやかな流れと破滅と再生の円環はどこか「ヨコハマ買い出し紀行」をほうふつとさせ…は、実はしなかった。いま気が付いたw 読んでる最中は「俺は何故『ファンタジックチルドレン』をちゃんと視聴しなかったのか」について考えていた。何故だ。

お話の鮮烈さ、イメージングの強さに関しては表題作が圧倒しているのだけれど、それでもクロニクルの中でマ・フが初めて遭遇した「ヒト」が人間でもなんでもないという(読者にはわかる)仕掛けや、クロニクル最終話「巡礼の終わりに」の主人公が表題作と同じ「紅葉」という名のキャラだった時には、なにかこうSF的なワンダーを感じたものです。

人工知性は人工的でない知性に対してどうふるまうのか、自然な知性は不自然な人工知性をどう扱うのか。これもまたSFの永遠のテーマで、ヒトびとはなかなか英知に辿り着くことはできないのでしょうね。

 

人工痴性ってどうかな(ヒドイ

森見登美彦「四畳半タイムマシンブルース」

 

 原案上田誠とあってなんじゃらほいと思ったら、「壊れたエアコンのリモコン*1を手に入れるためにタイムマシンで過去に行く」というお話の中核になるところが戯曲(後に映画化)された「サマータイムマシン・ブルース」のものなのね。上田誠という人はアニメ版の「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」で脚本を書いていて、いわば合作みたいな感じなのかな?その辺の事情を巻末解説にでも入れてくれれば面白かろうに、しかしそんなものは無かった*2

 

まあ下鴨幽水荘のいつもの面子がいつものようにドタバタする話です。えらくスムーズに読み終えたけどまあ、これはそういうものだろう。問題は「私」と明石さんを巡る物語が事実上完結してしまったことだけれど、それでも変わらずドタバタし続けるんじゃないかなあとは思う。

*1:念のため申し添えると壊れたのはリモコンである。日本語は難しい

*2:読んだのは紙の本だけど、kindleだって同様だろうと思われる