ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

榊涼介「ガンパレード・マーチ 山口防衛戦4」

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦〈4〉 (電撃文庫)

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦〈4〉 (電撃文庫)

4冊に渡る山陰・中国地方防衛戦もここに終了。

なにが嬉しいって地図がついたことである。やっと戦況の推移が図形的に理解できた。
後書き読む限り続刊を期待できそうだけれど、その際には是非当初からこれを入れていただきたいものだ。(史実ではない)創作小説での「巻頭のネタバレ」が問題なら巻末につければよいだろうし、章ごとに起こしたってよい。あるとないとじゃ大違いでとりあえず某所某板ガンパレスレの義勇兵(volunteer)に感謝を。

今回クライマックスなのでそれ相応に本来メンバーであるところの5121小隊パートが多い。おかげで速水はガイキチぶりが増し瀬戸口はどうぶつ軍団を率いて

…なんだか急にこの小説を「SF」と主張することに無理があるような気がしてきた。でもしかし、もともとそういう話だし!ガッツだ!!

わたしの夢は小児科医になることだった。という一文が本当に脇役キャラの、本当にささやかな独白として出てきてなんだか染みいる。それは過去形で語られる事象であり、これは架空の「本土決戦」小説なんである…