- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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古典部シリーズ第三弾。文庫化するまで待とうと思ってたんだけれど、結局図書館で。大層面白かったんで文庫化された暁には購入しよう。
って今「はまぞう」使ったら文庫版は今月発売予定だったりする。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 文庫
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モノスゴクフクザツナキブンハサテオキ、いやホント、面白かった。これとか「犬はどこだ」もうちょっと早く読んでおけば良かったなとちょっと悔やむ。もしそのようにしていれば「インシテミル」に対する態度*1が少し変わっていただろうと思うからだ。なんと言うか、基本的に狡楽しいんだな、この人は。
タイトルには「十文字事件」とされているけど矢張り古典部員達にとっての主題は如何にして200部も刷ってしまった文集を売り捌くかというところにあっておそらくその、事件や犯人の推理は二次的なものつまりあー「どうでもいいじゃん謎なんて」だったか「愚者のエンドロール」*2である人物の台詞にあったような気配がどこかにあり、それでいて謎解きは謎解きで非常に楽しい。実に狡猾だ。ずるたのしいにも程がある。
これまで単一だった視点を各キャラに振ったことでそれぞれの人物造詣は深くなってる。摩耶花と里志はカワイイなぁ。お料理研究会でのクッキング対決で奉太郎が三階から小麦粉落とす場面など喝采を上げたくなる。学生万歳!部活最高!学園祭GO!
…という視点の行き交いがひとつ「仕掛け」になってたりはするのだけどまあ、そんなこととは無関係にキャラクターは魅力的なのである。
あと入須先輩萌えw←前も言ったよな