ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

このブログを運営する、基本的方針として。

自分がダメだと思ったものについて書くのはよそう、ということがある。批判も非難も結局は罵詈雑言であってそんなことを広く世に問うて共感や所感や雑感を得ても少しも得にはならないからだ。世の中には建設的批評をちゃんと書ける人もいるんだろうけれど、少なくとも自分はその器では、ない。

とはいえ今までに2回だけ、それを上げたことがある。一度目はこのブログの一番最初のエントリーで、試しにやってみたが矢張り宜しくはない。宜しくないが初心忘れるべからずということで残している。二度目は多分に私信を含むものだったので、受け手が受け止めたことを確認したので削除した。

今日、珍しく筋を曲げて三度目を書いてみる。三度目の正直と言われるようにそれは正直な感想である。


今年に入ってからミニシアターでしか映画見てないんだけれど今日「世界で一番美しい夜」という映画を見た。
公式サイトはここ。

http://www.beautiful-night.net/

テーマはセックスです。てゆーか ーーーーーッセクス!!って感じ?
えーと、感想です。

君たちナチュラリストは単純でハッピーだね。70年代の害虫は80年代の内に駆除されちゃってください。

アバウト2000年前に何処かの誰かに産めよ増やせよ地に満ちよと言われて朴訥に従った結果が椅子取りゲームな現代です。不可逆直線的な進歩として進んできた人類の文明をそろそろ止めた方が良いんではないか、ってことには賛成します。でも、それが幸福であるとは少しも思いません。それはやはり不幸なことなのです。そう簡単に選べる道ではないのです。工業化以前の中世社会ですら人口の70%以上は農奴でした。なるほど農耕以前の狩猟社会は原始共産制身分制度はないも同然かも知れません(自分自身は決してそうは思いません)。が、その社会の維持できる人口はどのくらいであったのか。平均寿命はどれぐらいだったのか。乳幼児死亡率の割合は?

その時代を生きていた人々にとっては自然なことかも知れないのですが、少なくとも今現在の我々には大変不自然で、少なからず不愉快な数字になるはずなのです。

脳内がフラワームーヴメントで止まってるヤツは「ハンバーガー・ヒル」を百回見ろ。もしくは「ファイトクラブ」一回でもいい。

話はそれからだ。