ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

森見登美彦「四畳半神話大系」

四畳半神話大系

四畳半神話大系

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

自分が読んだのは太田出版の四六版だが角川文庫版も付して紹介しておく。

うーん、まあ、なんだろう、ジャンル分けにそれほど意味はないんだけど、学生生活を舞台にした小説=ファンタジー小説と捉えるフシが自分にはある(藁
大学生活を舞台に新入生歓迎会でどのサークルを選ぶかで分岐した三つのルートを並行的且つ同時存在的に描くと言う点に於いてはギャルゲーム性が高いなどと吹聴してともよちゃんさんを煽ってみたくなる所だがどのルートも例によって激しく男臭いので女性キャラ成分は弱い*1

タイトルからして四畳半であるんで四番目、最後に控えし大四畳半的並行宇宙論をこそ主眼と目するべきなのだろうがうううむ、いや、しかし暑苦しい男の友情物語と言ってしまえばはいソレま〜でよ♪な世界にファンタジーなど在りはしない、それはむしろ純文の領域で…

ま、運命なんてそんなもんだなという点では実に純文的です(何)

*1:でも明石さんはカワイイ