ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ヴァルター・J・シュピールベルガー「捕獲戦車」

Beute‐Kraftfahrzeuge und‐Panzer der deutschen Wehrmacht―捕獲戦車

Beute‐Kraftfahrzeuge und‐Panzer der deutschen Wehrmacht―捕獲戦車

図書館で見つけて嬉しい驚愕。

世間一般に流布されるイメージとは裏腹に第二次世界大戦当時のナチス・ドイツ軍はほぼ慢性的に戦車不足で、それを補う手っ取り早い方法は尾崎豊よろしく盗んだ戦車で走り出す1940年の夜。だいたいそんな感じ。

ルノーFTの燃費はパンターより悪かった、とかイギリス製ヴィッカースMkVI軽戦車に10.5cm榴弾砲積んだ自走砲とかまだまだ知らないことは多くあって大変勉強になります。なんの勉強だかわかりません…

鹵獲フランス戦車を自走砲に作り変えて散々運用し倒したって話は良く聞きますが、実態としてどのような作業が行われていたかという“ベッカー・プロジェクト”の項目が一番面白かったな。軍事世界にはプロジェクトXみたいな話がしょっちゅう出てくるけど、NHKは番組作らないだろーなー。


ところで、シュピールベルガー先生は「自転車」の本は執筆されないのでしょうか世間一般に流布されるイメージとは裏腹に…はい無理ですねどうもスイマセン