ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件 上」

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

小市民シリーズ第三作はまさかの上下本だった。下巻は来月発行…ってことは普通に考えて原稿は出来上がってるものだろうから、多少ボリューム増えても纏めてくれたほうが良いのにな、と思う。お財布にも有り難いし(笑)
でも、ちょっと考える。限られた範囲内の予算を遣り繰りして当月分の書籍購読を進めて行く読者層、例えばティーンエイジの学生層などには分冊のほうが良いのかもしれない。特に創元のこの辺りってライトノベルと競ってるようなイメージ有るしなあ。

「小鳩君に彼女ができました」と帯のコピーが示すとおり、前作「夏期限定トロピカルパフェ事件asin:4488451020のラストで互恵関係を解消した小鳩君と小佐内さんはそれぞれに新しいお相手を得てそれなりに幸せな学生生活を送っているのでありましたちくしょうリア充めでたいめでたい。しかしながら市民社会というものはそれほど平穏なものではなく…といった具合。上巻は前半部分のみなのであまり細かくは触れずにおく。しかし健吾がどんどん大物になっていくよーな


が、ただひとこと、これだけは…

米澤先生どうか下巻では瓜野くんをあんまりヒドイ目に遇わせないで下さいお願いしまつ。
いや…どうも…そうなるんじゃないかとゆー気が、その…

如何にも重度の中二病みたいな彼のキャラクターこそ、もっとも小市民的且つ愛すべきキャラなんじゃないかと思うんだけどな。うーん(´・ω・`)