って映画を見てきましたよ。公式サイトはこちら
以下の記述は映画の結末部分について触れています。未見の方、とりわけ鑑賞を予定している方はご注意下さい。
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夢オチじゃん!
プログラムの寄稿(精神科医のヒト)には
「単なる夢オチとして粗雑に合理化されると、作品を不当な棚に置かれてしまう」
などと「評価を見誤られる危険」について書かれていますがま〜その、仮に生と死の波境で少女が垣間見た幻想の未来とか言葉を飾ったとしてもこりゃ世間的には夢オチですよ。むしろその
それが悪いとは、少しも思わないわけで。
そりゃま作品によってはダメな落とし方してるものもありますでしょうけど、「単なる」ではない「夢オチ」で良いんじゃないかなー。
あとは監督の談話で
「しかし私はバイオレンスの原因はまったく問題にせず、それを経験した人間が受ける影響を描きたかったのです」
という件になにかひどく感銘を受けた。世の中なんでもかんでも「社会派」的に受け止めなきゃ気がすまない人もいますけどね。
普段物事を観るときあんまり「性差」を意識はしないもんだけど、この作品に関しては濃厚(濃密?)に女性視点で人間関係が描かれていて、男では本当のところは楽しめないんだろうなーなんてことを珍しくも考えた。10代である内の視線と30代になってからの視点で複層的に描かれる、同性の親友、恋愛や妊娠・中絶、娘母と母娘etc…
血の色ひとつとってみても、性別によって見え方は違うのだということを、高校生銃乱射事件を題材につかって描くなんていうのは如何にも社会派的なのだけれど
別に社会派でなくともこーゆー題材は扱えます、ってのが「アメリカの病」なのかも知れん…
ちなみに原作だそうで
- 作者: ローラ・カジシュキー,木村博江
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 文庫
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機会があれば読んでみるかもしれません。詩人??