ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

石川淳「新釋 雨月物語」

自分が図書館で借りたのは昭和五十九年発行のハードカバー版だがいまはこちらで読めるようだ

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

「秋成私論」という講演録が面白かったのだけれどもこの文庫版に採録されているかは判らない


なんでも今年は上田秋成没後200年なのだとかで、「雨月物語」の研究書籍等含めて何冊か本が出てるようです。「雨月物語」も内容を諳んじているのは「浅茅が宿」ぐらいのもので*1良い機会だし通して読んでみようと…思ったのですけど、


原文読むのは大変だし、かといって現代語訳は味気なくてつまんないなあ(´・ω・`)


とゆー、その、なんだ、ワガママでヘタレなスノッブにはピターリ(・∀・)な旧漢字文語調の戦前テイスト気味とはいえ原著は昭和38年刊でってなんだか国文の人に殺されそうな事を書いている気がするなあ。ええ、楽しいふいんき(変換できryで読めました。

お気に入りは「蛇性の婬」か。長い間これって歌舞伎の「娘道成寺*2と同じ物だと勘違いしていたんですけどそれとは違う物でして。仏教説話儒学道徳近世倫理的にはこりゃヘビに懸想される気の毒な人の話ですけど、二十一世紀平成の御代にあっては


爬虫類(´∀`)萌エー。 人外婚∩( ・ω・)∩バンジャーイ


とかで…え、ダメ?

あーあと「菊花の約」は、これ小泉八雲の「守られた約束」として英訳されまた日本語化されて読めるのですが、どうやら原点はかなりアッーな話
ほらこんなの出てるし ふ・じょ・し・て・き・て・ん・か・い もオッケーだと思うんだな

雨月物語 〔菊花の約〕(石田彰朗読CD)

雨月物語 〔菊花の約〕(石田彰朗読CD)


…やはり国文の人に殺されそうな事を書いている気がする。

しかし男って嫌な生き物ですわあ。

*1:大昔に「ウィンダリア」ってアニメ見たときこりゃ雨月まんまじゃねーかと思う程度には諳んじていた

*2:「舞−HiME」の静留×なつき伝説だな