
- 作者: ハーバート・ヴァンサール,Herbert Van Thal,金井美子
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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なんだか最近仁賀克雄がらみの本ばっか読んでるなあ。
本書はイギリスで編纂されたアンソロジーをそのまま翻訳したもので原題に 「The Sixth Pan Book of Horror Stories(パン・ブックスの恐怖小説集第6巻)」とゆー味も素っ気も無いタイトルがついている(笑)この手の本なら各作品ごとに著者来歴や代表作などの記述が載ってるものでこれもそうなんだけど、どうやら元本が無名のマイナー(あるいは新人か?)作家を中心に編まれているようで正体不明の人物が多い。ある意味覆面作家と言えようかいや言えまいが。まあ、なんでしょうそーゆーこれ一本しか無い!という人の作品が面白いと、なんだか得した気分にはなりますな。
収録作ではロン・ホームズの「心臓移植」ウイリアム・サンソムの「美しい色」の二本がよかった。どちらもいわゆる遺書や手記タイプの作品で、この手のやつは昔から好きだなあ。「そんなヒマあったら逃げろ」ってよく言われるけど、切羽詰ってない状況を作り出せれば瑕疵にはならん訳で。
有名どころもありまして、ジョン・コリアの「緑の想い」は人が生きたまま植物に食われるような話なのに爆笑必至。満遍なくオススメ。そして最も大御所で怪奇小説や幻想文学に興味がない人でも知っている超有名人、多分小説そのものにすら興味がない人でも、なんなら活字嫌いって向きでも知ってる可能性は高い人物がひとり。その名を
ってあのジョン・レノンかよっ!?はい、そうです(`・ω・´)
「蠅のいない日」って作品は…イマジン大好きだーっ!って人は読まない方がいいと思う(´・ω・`)