ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ロバート・A・ハインライン「夏への扉 新訳版」

夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

旧訳を読んだのは十代の頃で、夏とか冬とか言ってる場合じゃないってほどに、ずいぶん前の話。古典SF定番中の定番みたいに言われる作品で、ハヤカワのオールタイム・ベストに選ばれたこともある、ネコ好きとロリコンには欽定訳聖書毛沢東語録のように崇められている一冊。

「電気女中機」が「おそうじガール」になるほどの未来に着て読み返してみると、なるほどこの作品にはアメリカ人の大好きなことがいっぱい詰まってる。それは新しい発明だったり、特許の取得だったり、会社を設立することだったりする。自由を謳歌し、信頼できる友人と出会い、給料のいらない単純労働者を雇うことだったりもする。

なにより大切なのはネコを飼い、ょぅι゛ょと結婚することである。悪徳なんてこわくない、まさにハインライン!男はこうありたいね!!

いや。久し振りに読み返してみるとやっぱりこの作品「宇宙の戦士」や「月は無慈悲な夜の女王」の著者が書いたものなんだなーと納得した。ある種のSFファンが思うほどには、別種のSFファンはこの作品を好かないんじゃないかな〜。

実は初読当時いまひとつ好きになれなかった作品でもある。様々な疑問点が実は伏線で丁寧に回収されていく様はタイムトラベルもののお手本のようで流石の構成なのだけれど、やっぱり冷凍睡眠した未来で唐突に開発されてたタイムマシンが〜みたいなのはちょっと乱暴かな、と思う


そんで自分、ネコよりはイヌ好きなのです(´・ω・`)

…ロリはどうだって?


失敬だな!そーゆーことは俺のプロバイダーに聞け!!