ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

P・W・シンガー「ロボット兵士の戦争」

ロボット兵士の戦争

ロボット兵士の戦争

いったいなにがはじまるんです?

「戦争請負会社」「子ども兵士たちの戦争」につづくシンガー三冊目。やはり「非対称戦」や「便利さ」などのタームを念頭に置いて読み進めていったが、それどころではなく多岐にわたる内容に、実際のところ脳のプロセッサーが追い付いてない。単に「戦争」だけでなくひろく技術の在り方、そこに携わる人の有り様、さらに広がる文明の展望、などなど…

出来ればこの本に書いてあることの半分ぐらいは「実はウソでした」であってほしいけれどそれはない。明らかにこれはいま現在のレポートで*1

多分、この本の本当の価値や意味は、10年後ぐらいにあきらかになるのだろうと思う。

いや、10分後かもしれないが。


アイザック・アシモフのSF小説とはおよそ縁遠い世界の出来事なのだけれど、直面しているのはアイザック・アシモフのSF小説と同様に、人類は科学技術とどう付き合って行くかということか。

しかし軍事装備を米式スタイルでやっている諸国はこの先どこまで追随していくんだろうなという気分にはなる。いや、自衛隊がね。

*1:引用の仕方や直接的な比喩のスタイルでかなり話は誇張されていると思うが