ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

今年の一番について考える

おれゼロ年代の始まりんときってなにしてたかな?「Gセイバー」みてゲンナリしてたのは、ありゃ20世紀最後の真実だったか…

・今年一番の映画はもちろん「キックアス」でアス。暫定1位だった劇場版「ガンダム00」を大幅に引き離してのゴールです。もしヒーローみたいなヤツが街中をノソノソ歩いてたらどうなるかって映画の宣伝にコスプレして街中をノソノソ歩きまわってたスタッフGJ。タレントのトークショーよりずっと作品に即したいい宣伝でした。


・てことはつまり今年一番のアニメは劇場版ダブルオーになるんだろうか。身の回りでほめてるヤツがひとりもいねぇけど、僕は好きです。ガンプラビルダーズも良かったな。三国伝もだ…今年のガンダムは変化球だらけで面白かったな。


・今年一番の本はダニイル・ハルムス「ハルムスの世界」 よく新聞広告なんかで「言葉の力」をどうたら言いますけど、言葉に力があることを信じてフィクション作品を創造し、且つ現実の力に負けてしまったひとのことを、われわれは言葉によって追想することができるのです。


・そんでもって今年一番の模型はアオシマの「はやぶさ」だな。上手くブームに乗って大好評を博し、限定版や雑誌付録などいろんなカタチになりました。模型的にはシリーズ第二弾のHTVの方が優れているのだけれど、やはりそこまでには売れていない。予想の範囲内ではあるけれど、「宇宙ブーム」はぼくらの社会が望んでいるほどに密度の濃いものとしては受け止めないでしょう、ぼくらの社会は。

だからさ、いまでこそ全国キャラバンでカプセル巡幸が耳目を集めているけれど、いつかは細く頼りない糸を結び付けていくためにJAXAiみたいな施設がきっと必要になると思うんだよな。

そんなことを思いつつ皆様良いお年を。