- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/07
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- 作者: 五十嵐貴久
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ファンタジー?まあ「少年少女飛行クラブ」*1がファンタジー小説だった程度にはファンタジー小説だと思う。こっちは工業高校に通う男子が主人公でかなりむさ苦しい空気(藁 だけど、本質的なところが似ている…ような。あまり好きな質感ではないかなぁとか思いますけど。
学生宇宙開発物で主人公は特に技術工学面での才に欠け、プロジェクトマネージャーといえば聞こえが良いがアニメスタジオの制作進行みたいな役どころだな。当初人物造形があまり好みではなかったんで途中でブン投げようかと思ったが*2、ピカレスク的なものとして読めば楽しめるかな―と思いなおして読み進む。ご都合主義的な登場人物とご都合主義的な展開が連続するため何が起きても「まあ、どうせご都合主義的に解決されるんだろう」と安心して読んでたらその通りなのはちょっとどうかと思うけれど、本編冒頭が成長した主人公が日本初の有人宇宙飛行に携わる場面から回想的に始まるんで、何が起きてもハッピーエンドなのは想定の範囲内。結末でまたその近未来シーンに戻って行くわけだが、果たして古い携帯電話がガジェットとして機能しているかは、微妙。あー、よく知らないんだけどクドカンとかヤマカンとかあーゆーひとが実写化すれば面白いかもだ。JAXAもこーゆーのをスポンサードすればいーのにと思うけれど資金活動に授業サボった学生がパチスロ違法ROM台で荒稼ぎってのは役所的に無理か。
タイトルにはいささか難ありで、これはあとがきでも触れていることなんだけど、主人公たちキューブサット部は別にロケット打ち上げたりしません。2005年って年号もさほど関係無くていかにも営業臭の臭う釣りじみたタイトル。けれど本編もかなりの内容が他人を上手くひっかけて使うようなストーリーなんで、それは良いか。
だいたいみんながハッピーになる中主人公はひとり勝ちの一等賞で、冷静に考えるとオーチャンだけ気の毒ww
<追記>
とっくの昔にドラマになっていたらしい。クドカンでもヤマカンでもないそうだが。
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