ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

国立新美術館シュルレアリスム展・文化庁メディア芸術祭

乃木坂行って見て来ました→ http://www.nact.jp/

メディア芸術祭が無料で見られるのをいいことにまずそっちをざっと見て、次にシュルレアリスム、再度メディア芸術祭という流れで見物。

「いかにも」だなーと、アニメーション部門で大賞作品を眺めながら思ったわけだ。なにが「いかにも」なんだかよくわからないけど、いかにもメディア芸術祭大賞取りそうな作品が並んでる、そんな印象。

受賞作品はこの辺 http://plaza.bunka.go.jp/ に載ってるんで参照してくだしあ。大賞だけでなく、優秀賞まで見てみるといかにもイマドキの作品だな。

で、そーゆー印象を持ったままシュルレアリスム展を眺めると、やっぱ古いよねーとか思うのよ。80年代の「ルパン三世」ってシュルレアリスム風味のエピソード多かったなぁ、とかだな。「ルパンVS複製人間」なんてまんまジョルジュ・デ・キリコを背景画に使ってたよね。

アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」初版本が一室を与えられガラスケース内に鎮座し背後には引用文がデカデカと抜き出されているのを見てああなるほど既成概念を打破するイズムがここではすでに「既成概念」と化してるんだなとか、最初からそんなの見せられたってのもあるんだけれど。

文句といえばそれぐらいでいやそれは文句じゃないか、展示自体は実に実に楽しかったです。わかる/わからない って言葉を使わずに書くとそうだな、たとえばマグリットは「楽しみやすい」んだなーとか、そんなことを思いました。描かれている対象が、比較的慣れ親しんだ物が多いから、かな?楽しみやすいという観点では絵画より立体の方が楽しみやすかった気がした。ジャコメッティのオブジェなんか楽しいぞ。「彫刻家は男女間の性行為を図式化したという解釈がある」っていやそれしかないだろう。みたいな。

セックス&エロス、それだな。「精神の最大の自由」をキャンバスに開放して、そういうものが生まれない訳が無いのだ。「げんしけん」風に言えば

 ち く び の 嫌 い な 男 子 な ん て い ま せ ん !! 

ってことです。大きいとか小さいとか、そういう問題じゃないんです。奇乳だっていいじゃないか!たまには精神を最大に自由しようぜ!!

紙を三つ折り・四つ折りにして三〜四人の画家がそれぞれの部分をお互いに隠しながら描き、最後に展開してひとつの人体になる「甘美な死骸」というシリーズ(最近「笑っていいとも」で似たようなことやってましたね)でも、やっぱり乳房とか性器とか描くヤシがいるんだこれがwwみんなあれだぞ、アーティストって神様仏様よりよっぽど お れ た ち に近いただの人間が非生産的な行為で金儲けしてる単なるテクノクラートなんだから無理に称賛しなくったっていいんですんぜ?

マグリットの「ダヴィットのレカミエ夫人」はこれ裸婦像をパロディで「棺桶像」画にして更に立体化したオブジェが展示してあったんだけどこれなんかボンテージじゃん!ああ、好きだよボンテージ!!精神を自由にすればただの箱にもハァハァ出来るよ!!!

そんなことを思いましたよ。しゅーくりーむたべたい。

そのあともう一度メディア芸術祭を見て回りました。うーん、やっぱり映像を展示するのは難しいよな。「四畳半神話大系」だってここで全話みられるわけじゃないからなぁ…とか。大賞はともかく「推薦作」みると「Angel Beats!」とか「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」とかまーなんでこれをわざわざ?みたいなのもあったわけだが。

eスポーツグラウンド」という床面を画面にして行うバーチャルのサッカーゲーム?が面白そうだった。あとうまれてはじめてDSでポケモンに触れたw



なんだかんだいってアート部門大賞受賞作は面白かったですよ。