ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

初野晴「初恋ソムリエ」

初恋ソムリエ

初恋ソムリエ

ハルとチカのシリーズ、第二巻。「人助け」が主で「謎解き」はその為の手段だって姿勢は前回よりも強くなってる気がする。悩みが解決され関係者全員が納得できればそのことの是非について確認の必要はないんだなーと四篇あるうちの表題作「初恋ソムリエ」を読んで強く思う。宮沢賢治エスペラントを俎上に上げて、実際の固有名詞をひとつも出さずに「アレ」について書いたのは巧いよなー、とも思います。

またこのシリーズには「吹奏楽部を拡充し全国大会に出場する」テーマが、この場合はキャラ視点で据え置かれている訳で登場する関係者が大抵楽器がらみに収斂していくのはまあ、瑕疵では無いんだけども、どうしてこの学校にはこれほどまでに演奏上手が集まってくるのであろうか(w

ひきこもり学生たちに女神のように崇拝される地学研究会部長の麻生さん萌え。常時ヘルメットにヘッドランプ装備。