- 作者: 石持浅海
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このひと読むのは2冊目です。前に読んだのは地雷処理ミステリーの「顔のない敵」asin:4334076394でしたか。その時もなんとなーく思ったのだけれど「ルール」のひとなのかな、と思う。本作では死んだ父親と目される守護霊すなわちガーディアンがどのような条件で発動しヒロインを守るか、というルールが明確に存在して、それに対して本人並びに周囲の人間がどのように振る舞うか、が作品の肝だろうか。明確には在るけれど明文化はされていない、そこのところがミステリーたる所以。
ライトノベル的(という言い方好きではないが)特殊能力を嫌う向きもあるかと思われますが、同一テーマの短編連作2本収録でそれぞれ人称を変え、一人称と三人称の違いによって謎の見せ方、解き方も違うものなんだなーと、そんなふうに思う。
一人称の叙述と三人称のそれとでは、キャラクターの信用度合いって変わるものでね。