- 作者: 上遠野浩平,荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 単行本
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ライトノベル業界でもとりわけ荒木飛呂彦ファンとして知られる上遠野浩平による「ジョジョの奇妙な冒険」スピンアウト作品。原作第五部終了から半年後の時期が舞台…だけどジョジョは三部までしか知らないので、背景事情とかよくわかりません。いちおー、読み終えた後でちょこちょこ調べたら本作主人公のフーゴって割と不遇なキャラなのね。どんな相手でも即座に死亡せしめる「殺人ウィルス」の使い手がストーリー的には却って使いづらかっただろうことは容易に想像がついて、むしろ死なずに退場出来ただけよかったんだろうか?
本文中で用いられる原作からの引用、あるいはオマージュめいた箇所は五部だけでなくもっと初期のあたりや「バオー来訪者」からのもあったりで古い荒木ファンでも十分楽しめました。話の展開がちょいと単純なのは「小説」としてはどうかと思うけれど「マンガのノベライズ」としてはこれで良いのかもしれない。
正直どう転ぶか不安な思いで読み始めたんだけれど、思いのほか上遠野調で、且つしっかり「ジョジョ」してたなぁと好印象です。そんで装丁がいいよね、この本。