ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

神林長平「ぼくらは都市を愛していた」

ぼくらは都市を愛していた

ぼくらは都市を愛していた

え〜、

えーとですね。

こんなことを書くとまた多大な方面から「うわぁ」と痛い子扱いされたり信者認定されそうですが、


なんかゼーガっぽい


お話しでしたよ?


「情報震」に襲われ急速に崩壊していく未来的なトウキョウの世界を生きる情報軍中尉と、比較的現在に近い様子の東京で腹部に一種の神経的な盗聴装置を埋め込まれた公安警官による、二人の視点が連続的に切り替えられて進む構成。一見すると時代を隔てているかのように見えた二つの世界は、実は同じ時間に属していて、そもそも時間とはなにか?都市とは?そして情報とは――と、神林SFらしい作品です。珍しいのは公安警官綾田カイムのパートがほとんど「初老の男が過去に援助交際で関係した女子高生との情事を回想する」記述に費やされていて、神林作品でここまでストレートにセックスシーンを描いたものも、他に類を見ないような。

どこがゼーガかというのは説明に困るところなのだが「なんかゼーガっぽい」ってことで勘弁してつかあさい。決して情報軍の政谷きらら一等士がカミナギっぽいとか「彼女」がシズノ先輩みたいだとか、そういうことではないので…