- 作者: 三宅俊彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分が鉄道関係に興味を覚えていたのは相当昔の話で、精々が「銀河鉄道999」に興じて交通博物館に出掛けたりブルートレイン各列車名を暗記したりとかその程度のレベルです。ですから普段鉄道本もまず読まないのだけれど、図書館でふと見かけたこの本にはなんか来るものがあったので手を出してみた。
明治時代の山陽鉄道にはじまり現在の「カシオペア」までに至る寝台列車、夜行列車の歴史と発展をまとめた内容。専門用語などはサパーリわからんちんなので資料価値の高い本文記述内容のほとんどは暗号にも等しい(笑)ものだけれど、コラムに記されたエピソードや終戦直後、連合軍司令部専用列車として復活した車輌編制の絵図など判りやすく興味深い記述も多い。
やはり旅情、ロマンを掻き立てるものがなにかあるのでしょうね。残念ながら寝台列車に乗る機会はこれまでに得ず、おそらくはこの先も無いまま死んでいくのだろうと思うといささかの寂寥感も覚えるけれど、寂寥感と夜行列車は親和性が高いな(笑)