ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「キックアス ジャスティス・フォーエバー」見てきました

公式

前作ほどのインパクトは無かったけれど、全体としてはいい話になってたと思います。前作にあったような狂気と紙一重のギリギリ感は、流石に望むべくもないでしょう。

父親」役に当たるキャラがみな良い人ばかりで、しかし多くは死んでしまったり身を滅ぼしたりしてしまうのはいささか哀しい。そのうちの一人スターズ・アンド・ストライプス大佐のモラリスティック且つパトリオティズムってどこかで見たことあるナーと思ったらあれだ、 笹 川 良 一 だ 。あの人もコスプレ趣味で街頭行進やってたものな。一日一善、お父さんお母さんを大切にしましょう。

「ヒットガールが大きくなっちゃったよオ!」とお嘆きのあなた、大きくなったミンディも相変わらず素敵な女性ですよ。ヒットガールのコスチュームを纏わずに私服でバンバンぶっ放してる様は実に格好良いので是非ガンスリンガー・ガール実写化してくれ、ヨーロッパ資本で。

前作との最大の違いは宣伝担当者がコスプレしてウロウロしなかったことで、この映画の内容であればコミケワンフェスの会場をウロウロ歩いて宣伝に務めるべきであった。

結局は善も悪もコスプレ集団の私的ドツキ合いに過ぎないというお話の弱さは「熱笑 花沢高校」の関が原決戦(だっけ?)みたいなものかなあ。でもすべてが終わってラストシーン、ドクター・グラビティーのなかのひとが目の前の悪事に行動を起こすところは実に Kickass でした。アレに比べたらマッチョヒーロー化したデイヴや(これは本当にいらないと思うが)実はクリス生きてましたシーンは邪魔以外の何者でもない。

流石にこの次は作らなくてもね、いいと思うの。

そうそう、このまとめにあったインセクトマンの「あり得ないほど豊富な虫の知識で悪と戦う」というのを期待してたのに本編ではそんな活躍は無かったんでちと残念である。