
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 文庫
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文庫の方のリンクを貼ってみたけど実際に読んだのはハードカバー版。図書館行ったら蔵書は分館まで含めて全部貸し出し中だったのでガックリ…で帰ろうとしたらリサイクル資料コーナーにあったので戴いてきました。それってどうなんだろうねえ(笑)
安定して面白いですね。東京と九州に別れた香織と早苗のふたりが再開するくだりは前作のラストでも描かれていたけれど、今巻では時間軸をやや遡って前半部分ではそこまでに至るふたりの境遇、ものの見方や考え方の変化を書き、後半ではそれぞれが抱えるそれぞれの悩みや迷いを少しづつ乗り越えていく様が描かれます。お互いの目指す答えが「武士道」というもの――歴史的な概念としてのそれとはまた違うのでしょうが――に昇華されていく流れがこのタイトルに集約されているのでしょう。九州の名門、福岡南高校剣道部に入部して武道とも剣術とも違う「スポーツとしての」勝利至上主義に戸惑い、それをどう克服していくかという早苗パートの展開が非常によかったです。太宰府天満宮で果し合いする女子高生萌え(笑)
しかしマンガみたいな設定の吉野先生がホントにマンガみたいな設定でそこはヘンな声出して笑った(w