ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

速水螺旋人「螺旋人同時上映」

イヴニングに載ってた読みきりをまとめた短編集。考えてみると速水螺旋人のマンガを買って読むのはこれが初めてだなー。短編のよさというのはやはりあってね。

いろんな切り口のお話があるなかで「どれもやってることは同じじゃないか」と思う向きもあるかもしれないけれど、ユーモアとサツバツが同居する作風を様々に楽しめます。SF風味なのにキモにあるのは直球ファンタジックな「ラクーンドッグ・フリート」や、龍を呼ぶ機械を作っていたら龍よりももっとおっかないもの*1が飛んでくる「ドクトルとドラゴン」もいいけれど、美味いもん食って贅沢三昧して大砲撃ちまくる戦略ロケット軍の守護聖女が出てくる「聖女の砲声」もよいぞ。

ほんとに良いのは片耳メガネ褐色政治意識公安委員同志お姉さんが出てくる「代書屋レオフリクの,」シリーズだぞ

*1:イリューシンIL-2「シュトルモビック」