ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」

ガノタのウザ語り注意。

異色でないガンダムなどもはやありえそうにない現代においても、異色な作品ではあったとは思う。「機動戦士ガンダム」があくまでサブで、メインタイトルは「鉄血のオルフェンズ」だというのがいかにも象徴的で、バルバトスをはじめとするガンダムモビルスーツ、戦闘行為はすべて添え物で、主題となるのは「孤児」たちがどうやって生きていくかだったのでしょう。
前回の急展開で急にバタバタ死に出したときは全滅エンドもありかなとか思いましたが、結局フタをあけたらタービンズのふたり初め名在りのメインキャラは全部生きてたんでその点ちょっとモヤモヤする・・・

「戦闘中に説教をする」とか「強力な機体に乗った敵キャラがライバルとして立ちはだかる」といったガンダムのお約束みたいなのをフルスイングでブッ潰していく三日月のキャラに一種の爽快さがあったことは否定できないけれど、モビルスーツパイロットという存在がここまで低い地位だったガンダムも珍しいよな。

鉄華団タービンズが艦隊戦闘した回が象徴的で、あのときモビルスーツはただの囮で、本命は切り込み白兵戦部隊でした。個人的にはあの話がいちばん面白かった。

回を追うごとに登場するギャラルホルン側キャラがどんどんマヌケになっていくのも、あれは多分ワザとやってるんだろうなあ。そうでもなければ「おれは一話で死んだマヌケの実の兄だ!」なんてやらないよな。

クーデリアが道化だというのは視聴者側には第一話から明言されていて、そのことに本人が気づくこと。またテイワズの参加に組み込まれた鉄華団がヤクザ仕事の芋を引かされたこと、いろんなことが明らかになったコロニー編の作りが雑すぎで、ストーリーの転換点が転換に見えなかったのは、流石に問題じゃあるまいか。スレイプニールの艦長は良い人っぽかったけど2度と出番は無かった…

結局、「鉄華団の敵」ってなんだったんだろう?悪人とか悪の組織とか「戦争」ではなくて「社会制度そのもの」を糾すべき敵にしてしまったことで、鉄華団の戦闘行為と地球上での政治闘争とがあまり噛み合ってなかったような気がするんだよな。

「噛み合わない」のは結構なキーワードかも知れない。だからむりやり丸めちゃった一部の最終話に消化不良な気がするのか。


まとまらんなーうーむ

イズナリド・ファリオ(速水)がなんで強引に権力固めをやってたのか、マクリギスは何に憎悪を抱いていたのか、その辺が鉄華団やクーデリアの在り様と全然噛み合ってないのになんでハッピーエンドにしちゃってるのか?
登場人物はそう思っていなくとも視聴者観点では「間違っているように見える」のは、クランク二尉あたりから意図的にやってる気配があるのだけれど、鉄華団の生き残り(と、ニナパープルトンみたいな人)がみんなニコニコでおしまいっていやそれは、どうなんだとか

わりとこうその、自分が齢取ったってことで片付けたくはないのだがうーむ