ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

池澤春菜・高山羽根子「おかえり台湾」

 池澤春菜嬢の台湾本としては4冊目(既刊はこちら)ですが、今回は作家の高山羽根子さん*1との共著で版元も違っているし、シリーズという訳ではないのですね。「一歩踏み込む二度目の旅案内」とサブタイトルにあるように、初心者よりもう少しレベルアップした人向けの台湾旅行スポットガイドです。各章ごとにプレゼンターを後退していくという趣向で、高山さんのパートは博物館やアートスポットなどこれまでの春菜嬢の本では見なかったような切り口、そして春菜嬢のパートはお茶や食べ物、薬膳などでありますが2人の共同プレゼンとして「幸福路のチー」を主軸に映画を紹介する章もあります。全体的にボリュームもあって楽しい旅の本、ちょっと遠出も憚られる昨今にあってはまさに読書こそ旅、なのでしょう。綺麗な建物の写真や綺麗な食べ物の写真に心も和みます…

気になったのは章によって本文のフォントサイズが他と揃ってないところがあったのと、そもそもなんでインプレスなんだろうというあたりかw

空豆と鶏肉のスープは真似してみようかな…(結局食べ物に収斂するのか)

 

しかしこの本の取材行はかなりギリギリというか、何かが少しでもズレてたら大変なことになっていたんだろうなぁと。

*1:「オブジェクタム」を読んだことがあります