原案上田誠とあってなんじゃらほいと思ったら、「壊れたエアコンのリモコン*1を手に入れるためにタイムマシンで過去に行く」というお話の中核になるところが戯曲(後に映画化)された「サマータイムマシン・ブルース」のものなのね。上田誠という人はアニメ版の「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」で脚本を書いていて、いわば合作みたいな感じなのかな?その辺の事情を巻末解説にでも入れてくれれば面白かろうに、しかしそんなものは無かった*2。
まあ下鴨幽水荘のいつもの面子がいつものようにドタバタする話です。えらくスムーズに読み終えたけどまあ、これはそういうものだろう。問題は「私」と明石さんを巡る物語が事実上完結してしまったことだけれど、それでも変わらずドタバタし続けるんじゃないかなあとは思う。