ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

柿谷哲也「知られざる潜水艦の秘密」

当方の潜水艦の知識も相当錆びついているので、何か簡単に学べるものを……と思って読んでみる。潜水艦の歴史から現代の潜水艦の運用、特に戦闘方法についてコンパクト且つ的確に書かれた内容です。全ページカラー写真掲載でビジュアル的にも良いものだけど、キャプションが小さくて読み辛いのはこっちのせいだな……。

巡航ミサイル潜水艦(SSGN)の価値って高まったんだなあと思わされる。とはいえ、現代は専門のSSGNというより「巡航ミサイルも撃てる攻撃型原潜」なんですね。海自の潜水艦もVLS開発やってんだよないまは(本書は2016年の刊行)。

巻末に「世界の潜水艦」の章があり、アメリカの次に来るのが中国だという構成に驚く。今はそういう時代ですものね。ただこのパート、西欧諸国の潜水艦については触れていなくて、英仏の原潜はもとより世界的ベストセラーとなっているドイツのディーゼル潜水艦についてのページが無くて残念(本書の他の箇所でコラムや本文中で触れてはいますが)