来年アニメ化されるとかで、とりあえず読んでみる。
以前ツイッターの方で本格ファンタジー論争とかいう不毛な大喜利が弄ばれていた時に、「世の中銀英伝を本格ファンタジーだと思っているトンデモもいるぜ」なんて話が流れてきたんだけれど、案外それは慧眼じゃないかと思うんだよな。舞台こそ未来世界の宇宙だけれど、やっていることは「アルスラーン戦記」などと同じ種類の架空国家興亡史だし。そういう前提の上で、
本書は「小説家になろう」発の異世界転生ものです。しかし転生した先は疑似中世風世界ではなく銀河帝国的星間国家宇宙。その星間国家は別に地球文明の延伸した先とかではなくて、「そういう異世界」なのね。そこで伯爵に転生した主人公は悪徳領主を目指すべく、自らの領地(惑星)経営と鍛錬に勤しみ……みたいなお話。「最近の読者は特訓・修行シーンを嫌う」なんてことも稀に聞くけど、そういう方面に随分ページを割いていました。第1巻だからこそ、主人公無双の基盤をちゃんと書いておかなきゃいかんのでしょうね。インチキ芸人のテキトーなフリに付いて行ったらどんどん剣術奥義を極めて……みたいな流れは面白かったな。悪徳領主を目指しているつもりでもどんどん善政を積み重ねて周辺の人間や民草からの信頼と尊敬を得る。どうもそういう展開になるみたいです。しかしまあ
・巨大ロボ
・美少女
・宇宙戦艦
・銀河帝国
・時代劇メソッド
・ちょいエロ
こういうノリってもしかしていま流行ってるの(´・ω・`)?そうと知ってりゃあ、うううううむ。しかし銀英伝とかファイブスターとか、あと信長の野望とか好きな人が書いたんだろうなあというのは、なんかよくわかります。