著者初の台湾本として「最愛台湾ごはん」が刊行されたのが2017年のことだから、もう10年経つんですね。身の周りにも台湾料理やスイーツのお店はずいぶん増えたし、タピオカミルクティーのブームは記憶に新しいところ。
今回は台湾の様々なスイーツを9つのカテゴリーに分けてそれぞれ解説するとともに、主に台北のお店を紹介。章の間をコラムでつなぐというスタイルです。そしてどの章に置いても「歴史」が主に語られて、台湾についての歴史を学べば当然日本統治時代のエピソードも頻出するもの。思うところ、考えること、いろいろありますね。そしてまた、砂糖を巡る話でもある。(台湾と製糖については「恐怖とSF」にもひとつ作品があったなとふと)太平洋戦争の戦時中は製糖工場が爆撃された事例もあったとのことで、やっぱり平和がいちばんだな、と思うわけです。今後も台湾と周辺地域が平穏無事であることを願います。自分が彼の地を訪れることはこの先ないだろうなあとは思うのですが、行けないと解っているからこそ、情報の旨味というものも深まりますしね。
そういえば台湾カステラのお店が最寄りの駅に在りました。今度買ってみようかな。
巻末には台湾の男子と日本の女子との、ちょっと甘くて苦い掌編小説も掲載。また「水菓の章ではそれぞれの果物のイラストが掲載されていて目にやさしいのですが、あれイラストレーターは誰だったんだろう?併記されてないし著者本人のイラストではないし……と、よくよく奥付を見たらちゃんと表記がありました。なるほど NanoBanana Pro ですか。こういう画像の作り方も今後増えていくのでしょうね。
なお著者本人のイラストは「SFのSは、ステキのS+」の13ページに載っています( ˘ω˘ )
