第1集刊行より10年を経ての第2集。連載元は変わらず「歴史群像」だけど単行本は大日本絵画から出るようになりました。歴群もいまは版元名に「学研」って入らなくなったのね……
「昭和の軍用メカ&施設探訪記」と副題にあるけれど、前回が比較的「生活」セレクトだったのに対して今回は軍事というか「公的」寄せなのかな。太平洋戦争に関する記事が主だけれど。ドイツの戦間期訓練用ハリボテ戦車、日本の戦後映画撮影用プロップ戦車(それぞれ「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」「戦国自衛隊」に登場したもの)などそこから外れるものも多い。なにせカバー画でセンターに座しているのは陸上自衛隊の75式ドーザーだ。いつものタッチの柔らかくもマニアックな画と読み易くもどこかドライな文体とで興味深いものがいろいろと解説されます。
「調音壕」の存在はこの連載で初めて知りました。こういうものはまず類書が取り上げませんからね。「軍事のブラタモリ」よろしくいろいろな場所に取材にも行っていて、ICU本館はさすがに部外者は簡単に入れないだろうけど「富士山レーダードーム館」はいずれ行ってみたいなあと思いました。
第3集が出るのはいつになるんだろうか?大型連載企画「奉安殿」は果たして単行本化されるのか……いや、是非してくださいあんな貴重な記録は無いよ。
