- 作者: 日下部匡俊,幡池裕行
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
ニコ動でゼーガMAD見てたらウエットダメージが快復したんで感想書きます。
内容の核心に触れるネタバレがありますので未読の方はご注意下さい。
そのまえに動画をおひとつ。
ゼーガペインを漢字で書くと「是我痛」だとよく言いますし実際そのとおりなんですが、この本何が痛いって巻末の伊東岳彦×日下部匡俊対談がオッサン二人で互いに自画自賛ちゅー、痛すぎるシロモノでして…TVシリーズの裏話とか面白いネタはあるのになんだこれOTL
それに比べたら小説本文の、実はゼーガ世界とゆーのはは可能性なんでもありなパラレルワールド並行世界でしたわーびっくり。なんて乱暴過ぎる風呂敷のたたみ方も大して痛かぁありません。古典SFの香りがするのは実にゼーガっぽいんでむしろ大歓迎ですね。んなわけねーだろ。
と、ダメなところを先に出す。
よかったところ。
終幕で主人公クロウが受ける「痛み」は笹本俊一「妖精作戦」シリーズのそれと似ていてなんとなくソノラマ色ですね。加齢臭とも言いますね。
読んでいる間に受ける違和感、具体的に言うとオケアノス級ルヴェンゾリの司令ってTVだと「オストロバ」って女性だったのにこの本だと「ニソス」なるお爺さんでなにかおかしい。その違和感がある瞬間にひっくり返され成る程そういうことか!と驚かされるのは実にゼーガペインであります。
それぐらいかな……
TVシリーズ見てないです、って人には正直まったくお勧めできません。脳汁全開で画面を思い浮かべないと戦闘シーンなんか面白く読めないんじゃないかな(BGMが幻聴で聴こえてくると尚良し。)それは非常に欠点だと感じるのですが、でも昔、ソノラマ文庫で小説読み始めた頃の楽しさってそういうところにあったような気がする。
だからまーせめて主人公の顔ぐらいイラスト描いてくださいよ伊東岳彦でも幡池浩行でもどっちでもいいから